退去・原状回復の記事まとめ|退去費用を減らす順番を現役大家が案内

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退去費用は、退去の日ではなく入居した日から決まり始めます。国土交通省の原状回復ガイドラインでは、普通に暮らしてついた汚れや傷(通常損耗・経年劣化)は貸主負担、借主の不注意による傷は借主負担、と整理されています。つまり借主にできるのは「不注意の傷を作らない」「作ったら早く報告する」「退去時に証拠を残す」の3つです。この記事は、当サイトの退去・原状回復の記事をその順に並べたものです。

このまとめの使い方|退去費用は3つの時点で決まる

時点やることまず読む記事
入居時傷・汚れを写真に残す。汚れを防ぐ道具を置く入居日にやっておく7つの準備
入居中結露・カビを放置しない。壊したら早く連絡する結露・カビ対策と費用負担
退去時解約手続きの期限を守る。掃除して立会いに臨む退去連絡はいつまで?

まず、費用の決まり方を知る

借主が払うのは「原状回復」のうち借主に責任がある部分だけです。壁紙の日焼け、家具の設置跡、画鋲の穴は通常損耗として貸主負担になるのが原則ですが、タバコのヤニ、結露を放置してできたカビ、ペットの傷は借主負担になります。この線引きを知らないと、請求書を見ても妥当かどうか判断できません。

入居時|写真と道具で「最初の状態」を残す

退去時にもめる原因の多くは「その傷は最初からあった」を証明できないことです。入居日に、傷・汚れ・設備の動作を写真と動画で残してください。同時に、汚れやすい場所に道具を置いておけば、掃除の手間も退去費用も減ります。

入居中|放置が借主負担に変わる

入居中にいちばん気をつけたいのが結露とカビです。結露そのものは建物側の問題でも、拭かずに放置してカビにしたら借主の管理責任になります。設備が壊れたときも同じで、黙って使い続けて悪化させると負担が変わります。壊したら早めに連絡する、が退去費用を減らす最短の方法です。

模様替え・DIY|「戻せるか」で判断する

賃貸でも模様替えはできます。判断の基準は「退去時に元に戻せるか」です。置くだけ・貼ってはがせる・突っ張るタイプの道具なら原状回復の範囲内で楽しめます。逆に、ネジ穴・塗装・接着は借主負担になりやすい典型です。

退去時|期限・掃除・立会い

退去が決まったら、最初に契約書の「解約予告」の条項を確認してください。予告期限を過ぎると、住んでいない期間の家賃が発生します。次に掃除です。プロ並みでなくてよく、水垢・カビ・油・手垢の4つを落としておくだけで、立会い時の印象と精算額が変わります。立会いでは、写真を撮り、精算書の内訳を確認してからサインしてください。

【大家の本音】請求したいのではなく、直さないと次が貸せない

大家の立場で言うと、退去費用は「取りたいお金」ではなく「次の入居者に貸すために必要な修繕費」です。だから、通常損耗まで請求する気はありませんし、ガイドラインに沿って精算するのがいちばん早い。困るのは、結露を放置してカビだらけになった壁や、黙って付けられたネジ穴です。これは次に貸すために直さざるを得ず、その分を借主負担として請求することになります。入居中に「これ大丈夫ですか」と一本連絡をもらえるだけで、双方の負担はずっと軽くなります。

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よくある質問

Q1. 画鋲の穴は退去費用を取られますか?

ガイドラインでは、画鋲程度の穴は通常損耗として貸主負担とされています。一方、ネジや釘の穴で下地まで達しているものは借主負担になりやすい区分です。契約書の特約もあわせて確認してください。

Q2. ハウスクリーニング代は必ず払うのですか?

特約で借主負担と定められ、金額と内容が明確で、借主が納得して契約した場合は有効とされるのが一般的です。特約の有無と金額を契約書で確認してください。判断に迷う場合は管理会社に根拠を聞いてください。

Q3. 精算書の金額に納得できないときは?

まず内訳の根拠(どの傷に対する、どの工事か)を書面で求めてください。そのうえでガイドラインの区分と照らして話し合います。それでも解決しなければ、自治体の消費生活センターなどの相談窓口があります。

まとめ

退去費用は、入居時の記録・入居中の連絡・退去時の手続きの3つでほぼ決まります。借主負担になるのは不注意と放置によるもので、普通に暮らした分は貸主負担が原則です。金額や特約の扱いは契約ごとに違うので、最終的な精算は必ず管理会社・大家に内訳を確認してください。

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