【保存版】初めての賃貸で損しない完全ガイド|初期費用から退去まで

  • 2026年6月13日
  • 2026年6月14日
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初めての一人暮らし、結局いくらかかる?審査は通る?退去のときに高額請求されない?——賃貸でつまずきやすいポイントを、契約前 → 入居中 → 退去までの順番でまとめました。各テーマは数字と公的ルールにもとづいて解説しています。このページをブックマークしておけば、必要なときにいつでも確認できます。

1. 賃貸の初期費用は結局いくら?

賃貸契約でまず驚くのが初期費用です。目安は家賃の4〜6ヶ月分。家賃7万円の物件なら30〜40万円前後、家賃10万円なら40〜60万円程度を見ておくと安心です。内訳は次のとおりです。

項目目安備考
敷金家賃0〜2ヶ月退去時に精算・原則返還される預け金
礼金家賃0〜2ヶ月貸主へのお礼。返還されない
前家賃家賃1ヶ月入居月の家賃を前払い
仲介手数料家賃0.5〜1ヶ月+税法律上の上限は家賃1ヶ月分+消費税
保証会社利用料家賃0.5〜1ヶ月家賃の30〜50%とする会社も
火災保険料1.5〜3万円2年契約が一般的
鍵交換費用ほか1〜2万円消毒・抗菌などが付くことも

節約できるのは「礼金・仲介手数料・保証料」

仲介手数料は本来、貸主・借主で折半が原則で、借主の承諾があって初めて1ヶ月分満額になります。礼金ゼロ・仲介手数料半額の物件を選ぶ、保証料の安いプランを相談する、といった工夫で数万円単位で変わります。

→ 賃貸の初期費用 相場・内訳・節約のコツを見る

2. 敷金・礼金とは?返ってくるの?

初期費用の中でも混同しやすいのが敷金と礼金です。敷金は「預け金」で、退去時に原状回復費用や未払い家賃を差し引いたうえで、残りが返還されます。一方礼金は「お礼」のお金で、返ってきません。

つまり、同じ「家賃1ヶ月分」でも敷金は戻る可能性があり、礼金は戻らないという大きな違いがあります。最近は敷金・礼金ともにゼロの物件も増えていますが、その分が退去時のクリーニング費用として請求されるケースもあるため、契約書の精算条件まで確認することが大切です。

→ 敷金・礼金の相場と返ってくる仕組み・ゼロ物件の注意点を見る

3. 入居審査に通るためのポイント

賃貸の入居審査では「家賃を無理なく払い続けられるか」が見られます。一般的な目安は家賃が月収の3分の1以下(=年収が家賃の36倍以上)です。下の早見表を参考にしてください。

家賃必要な月収の目安年収の目安
6万円18万円以上約216万円以上
8万円24万円以上約288万円以上
10万円30万円以上約360万円以上

ただし審査は年収だけで決まるわけではなく、勤務先・雇用形態・勤続年数・年齢などを総合的に判断されます。年収が基準に届かない場合でも、預貯金を示す、連帯保証人を立てる、家賃の安い物件に変える、といった対処で通る可能性は十分あります。

→ 賃貸審査に通らない理由と対策を見る

4. 失敗しない内見チェックリスト

写真だけで決めて後悔する人は少なくありません。内見では、間取り図ではわからない次のポイントを必ず確認しましょう。

  • 日当たり・採光(時間帯で変わる。可能なら昼に内見)
  • 騒音(窓を閉めた状態・開けた状態の両方)
  • 水回り(水圧・排水・カビ・収納の広さ)
  • 携帯の電波とコンセントの位置・数
  • 周辺環境(最寄りまでの実際の距離・夜道・ゴミ置き場)

メジャーを持参して、洗濯機置き場や冷蔵庫スペースの寸法を測っておくと、家具・家電選びで失敗しません。

→ 内見で見るべきチェックポイント完全ガイドを見る

5. 退去費用・原状回復の相場

退去時の高額請求は、賃貸トラブルで最も多いものの一つです。判断の基準になるのが、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」。ここでは、誰が費用を負担するかが明確に示されています。

貸主(大家)の負担

  • 日光による壁・畳の日焼け
  • 家具設置による床のへこみ
  • テレビ・冷蔵庫裏の電気ヤケ
  • 経年劣化・通常使用による損耗

借主(入居者)の負担

  • タバコのヤニ・においの付着
  • ペットによる傷・におい
  • 掃除不足によるカビ・水あか
  • 故意・不注意でつけた傷や汚れ

ポイントは、経年劣化と通常損耗は貸主負担が原則だということ。「通常に住んでいてついた汚れ」まで借主が負担する必要はありません。請求書に納得できないときは、ガイドラインを根拠に内訳の説明を求めましょう。なお、契約書に「ハウスクリーニング費用は借主負担」といった特約がある場合は別途確認が必要です。

→ 退去費用の相場と原状回復はどこまで借主負担かを見る

6. 賃貸でできるDIYの範囲

賃貸でも、工夫すればインテリアは十分に楽しめます。判断の基準はシンプルで、「退去時に元に戻せるかどうか」。原状回復できる方法なら、多くの賃貸でDIYが可能です。

たとえば、貼ってはがせる壁紙やリメイクシート、マスキングテープで下地を保護してから両面テープを使う方法、突っ張り式の「ディアウォール」で柱を立てて棚をつくる方法などは、退去時に原状回復しやすい代表例です。逆に、壁に直接ネジを打つ・接着剤で貼る・塗装するなどは原状回復義務に触れる可能性が高いので避けましょう。

→ 原状回復OKな賃貸DIYアイデアと地雷DIYを見る

7. 更新料って何?払うべき?

更新料は、契約を更新する際(多くは2年ごと)に貸主へ支払うお金です。相場には大きな地域差があり、関東では家賃1ヶ月分が一般的な一方、大阪では更新料がない物件が多く、京都は平均1.4ヶ月分と高めなど、エリアによって慣習が異なります。

「払いたくない」と感じる人もいますが、契約書に更新料の定めがあり金額が妥当であれば、支払い義務は有効とされています(最高裁判例でも認められています)。物件を選ぶ段階で、更新料の有無と金額を初期費用とあわせて比較しておくと、住み続けたときの総額で損をしません。

→ 更新料の相場・地域差・払わないとどうなるかを見る

8. 家賃は手取りの何割が目安?

無理のない家賃の目安は、長く「手取りの3割以下」とされてきました。ただし、スマホ代やサブスクなど固定費が増えた今は、手取りの2.5割程度に抑えるとより安心です。手取り20万円なら家賃5〜6万円が一つの目安になります。

審査で使われる「額面年収」と、生活実感に近い「手取り」は別物です。審査基準はクリアできても、手取りベースで家賃が重いと生活が苦しくなります。審査の目安は額面、住み心地の目安は手取り——この2つを分けて考えるのがコツです。

→ 家賃は手取りの何割?適正家賃の決め方(年収別早見表つき)を見る

9. 火災保険は自分で選べる

契約時に不動産会社から火災保険をすすめられますが、多くの場合、保険は自分で選んで加入できます。指定のプランより、自分で探したほうが補償内容が同等で安くなることも珍しくありません。

賃貸で必要な補償は主に3つ。自分の家財を守る「家財保険」、退去時に部屋へ与えた損害をカバーする「借家人賠償責任保険」、他人への損害に備える「個人賠償責任保険」です。これらをセットにしても、相場は2年で1.5〜3万円程度。契約前に「自分で加入してもよいか」を確認してみましょう。

→ 火災保険を自分で選んで安くするコツを見る

よくある質問

Q. 賃貸の初期費用は家賃の何ヶ月分が目安ですか?
一般的に家賃の4〜6ヶ月分が目安です。家賃10万円なら40〜60万円程度を見ておくと安心です。礼金・仲介手数料・保証料は工夫次第で抑えられます。
Q. 入居審査に必要な年収の目安は?
家賃が月収の3分の1以下(年収が家賃の36倍以上)が一つの目安です。ただし勤続年数や雇用形態なども含めた総合判断になります。
Q. 退去時の原状回復はどこまで借主負担ですか?
国土交通省のガイドラインでは、経年劣化や通常使用による損耗は貸主負担、故意・不注意による傷や汚れは借主負担とされています。日焼けや家具のへこみは原則として借主が負担する必要はありません。
Q. 家賃は手取りの何割までが安全ですか?
従来は手取りの3割以下が目安でしたが、固定費が増えた現在は2.5割程度に抑えるとより安心です。

アパートメントラボの現場から

このガイドは、賃貸メディアを運営しながら、運営者自身も広島で大家として部屋を貸している私たちの視点でまとめました。借りる方に一番お伝えしたいのは、初期費用の安さや家賃の額面だけでなく、退去時まで含めた「総額」と「住み心地」で選ぶこと。貸す側の事情を知っているからこそ、後悔しない選び方をお伝えできます。

まとめ

賃貸で損をしないコツは、契約前に「初期費用」と「審査の目安」を把握し、入居中・退去時のルールを知っておくことに尽きます。とくに退去費用は国のガイドラインという明確な基準があるので、知っているだけで不要な出費を防げます。気になるテーマは、各セクションの詳しい記事もあわせてご覧ください。

畠山 晴允(はたけやま はるみつ)/アパートメントラボ合同会社 代表・宅地建物取引士

登録者14万人のYouTubeチャンネル「アパートメントラボ」を運営し、賃貸・分譲・戸建ての内見動画を制作。自身も広島で一棟アパートを経営する現役の不動産オーナー。三菱地所レジデンス・積水ハウス・UR都市機構などの物件PR動画も手がける。賃貸を「借りる側」と「貸す側」の両方の視点から発信しています。運営者について >

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