賃貸の入居審査に通らない理由とは?年収の目安・審査の流れ・落ちたときの対処法

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気に入った部屋が見つかっても、契約の前に必ず通らなければならないのが入居審査です。「自分の収入で通るの?」「フリーランスだと落ちる?」と不安になる人は少なくありません。この記事では、入居審査で見られているポイント、必要な年収の目安、審査の流れと日数、落ちる理由と通りやすくするための対策を、順を追って解説します。宅地建物取引士で、自身も賃貸アパートを経営する運営者が、貸主・借主の両方の視点からお伝えします。

▶ この記事は「初めての賃貸で損しない完全ガイド」の詳細編です。賃貸の基礎をまとめて知りたい方はそちらもどうぞ。

入居審査では何を見られている?

入居審査の目的は、ひとことで言えば「家賃を毎月きちんと払い続けられる人かどうか」の確認です。具体的には、次のような点が総合的にチェックされます。

  • 支払い能力……収入と家賃のバランス(最重要)
  • 属性……職業・雇用形態・勤続年数・年齢
  • 信用情報・滞納履歴……保証会社の種類によって照会される(後述)
  • 人柄・対応……申し込み時のやり取りや態度
  • 緊急連絡先・連帯保証人……立てられるかどうか

収入が高くても、申込内容に不備があったり対応が不誠実だったりすると印象は悪くなります。逆に収入が基準ぎりぎりでも、預貯金や勤続年数で補える場合があります。「年収だけで決まるわけではない」のが入居審査です。

アパートメントラボの現場から

私たちは賃貸メディアであると同時に、運営者自身が広島で一棟アパートを経営する現役の大家です。貸主の立場で正直にお伝えすると、審査で最後に効いてくるのは年収の数字そのものより「長く・安定して住んでくれそうか」という印象。だから勤続年数や、申し込み時の連絡の取りやすさ・受け答えの丁寧さは、書類の数字以上に見ています。

審査に必要な年収の目安

支払い能力の目安として広く使われるのが、「家賃は月収の3分の1以下」という基準です。これを年収に換算すると年収が家賃の36倍以上(家賃×12ヶ月×3)となります。家賃帯別の目安は次のとおりです。

家賃 必要な月収の目安 年収の目安
6万円 18万円以上 約216万円以上
8万円 24万円以上 約288万円以上
10万円 30万円以上 約360万円以上
13万円 39万円以上 約468万円以上

ここでいう年収は税込みの「額面」で判断されるのが一般的です。一方、実際に生活して家賃を払うのは「手取り」から。審査の目安は額面でクリアできても、手取りベースで家賃が重いと生活が苦しくなります。無理のない家賃の考え方は初期費用と予算組みの記事もあわせてご確認ください。

入居審査の流れと日数

入居審査は、おおむね次の流れで進みます。

  1. 入居申込書の提出……氏名・勤務先・年収・連帯保証人/緊急連絡先などを記入
  2. 保証会社・管理会社による審査……提出書類をもとに支払い能力を確認
  3. 本人確認・在籍確認……本人や勤務先へ電話連絡が入ることがある
  4. 審査結果の連絡……可否が伝えられ、通れば契約手続きへ

かかる日数は最短で即日、一般的には2〜7日程度です。書類に不備があったり、在籍確認の電話がつながらなかったりすると、その分長引きます。引っ越し時期が決まっている場合は、申し込み時に必要書類をそろえ、連絡がつく状態にしておくとスムーズです。

審査で必要になる主な書類

  • 本人確認書類……運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証など
  • 収入証明書……源泉徴収票・給与明細・課税証明書など
  • (自営業の場合)確定申告書の控え・納税証明書
  • (内定者・転職者)内定通知書・雇用契約書など

収入に不安があるときは、預貯金残高のわかる通帳コピーを添えると「貯蓄で支払える」根拠になり、審査の補強材料になります。

保証会社の種類で審査の厳しさが変わる

近年は連帯保証人ではなく「家賃保証会社」の利用を必須とする物件が主流です。この保証会社には3つのタイプがあり、何を見て審査するかが異なります。

タイプ 審査でみるもの 難易度
信販系 クレジットカード・ローンなどの信用情報(CIC等) 厳しめ
協会系(LICC等) 賃貸の申込情報・家賃滞納履歴のデータベース 中程度
独立系 会社ごとの独自基準 比較的ゆるい

つまり、過去にクレジットカードやローンの長期延滞があると、信用情報を照会する信販系では不利になります。その場合でも、独自基準の独立系を利用している物件なら通る可能性があります。どの保証会社を使うかは物件側で決まっているため、不安がある人は申し込み前に不動産会社へ確認してみましょう。

入居審査に落ちる主な理由

審査に通らないときは、たいてい次のいずれかが原因です。

  • 収入に対して家賃が高い……家賃が月収の3分の1を大きく超えている
  • 職業・雇用が不安定とみなされる……開業直後のフリーランス、収入の少ないアルバイト、無職など
  • 信用情報に問題がある……クレジットカードやローンの長期延滞(信販系で影響)
  • 過去に家賃滞納がある……協会系のデータベースに記録が残っている
  • 申込内容の不備・虚偽……年収を偽る、連絡がつかない、対応が不誠実
  • 連帯保証人・緊急連絡先を立てられない

審査に通りやすくするためのポイント

不安がある場合は、申し込み前に次の準備をしておくと通過率が上がります。

  • 収入に見合う家賃の物件を選ぶ……不安なら月収の4分の1以内に抑えると安全
  • 預貯金残高を提示する……支払い能力の補強になる
  • 自営業は確定申告書・納税証明・通帳で売上の安定を示す
  • 申込書は正確に記入する……虚偽はかえって信用を失う
  • 連帯保証人を用意できるか確認しておく
  • 申し込み時の対応を丁寧に……人柄も見られている

無職・フリーランス・学生の場合は?

学生は、親を連帯保証人に立てれば多くの物件で問題なく通ります。学生向け物件なら審査もスムーズです。フリーランス・個人事業主は、確定申告書と預貯金残高で支払い能力を示すのが基本。開業したてで実績が少ない場合は、貯蓄を多めに見せると安心材料になります。無職の場合は、家賃の一定年数分の預貯金を示す「預貯金審査」や、内定通知の提出、親族の支援などで道が開けることがあります。いずれも、収入の不安を「貯蓄」や「保証人」で補えるかがカギです。

アパートメントラボの現場から

宅建士として、また登録者14万人のチャンネルで全国の物件を内見してきた経験からひとこと。審査が不安な方ほど、つい家賃を背伸びしがちです。月収の3分の1ぎりぎりを狙うより、4分の1に抑えた部屋を選ぶほうが、審査の通りやすさも入居後の暮らしやすさも、ぐっと上がります。気に入った部屋を逃さないためにも、予算は少し余裕をもって組むのがおすすめです。

よくある質問

Q. 審査にはどのくらい日数がかかりますか?
最短で即日、一般的には2〜7日程度です。書類の不備や在籍確認の電話がつながらないと長引きます。

Q. クレジットカードの延滞歴があっても通りますか?
信用情報を照会する信販系の保証会社では不利になりますが、独自基準の独立系を使う物件なら通る可能性があります。

Q. 在籍確認の電話は必ずありますか?
多くの場合ありますが、最近は書類の提出で代える保証会社も増えています。会社名を出さずに個人名でかけてくれるよう相談できることもあります。

Q. 一度落ちた物件に再申し込みできますか?
家賃の安い部屋に変える、連帯保証人を追加するなど条件を変えれば可能性はあります。ただし同じ保証会社で同条件のまま再申請しても結果は変わりにくいです。

まとめ

入居審査で最も重視されるのは「収入と家賃のバランス」で、目安は家賃が月収の3分の1以下(年収は家賃の36倍以上)。ただし審査は年収だけで決まらず、勤続年数・預貯金・保証人などで補えます。不安があるときは、家賃を収入に見合う水準に抑え、預貯金や必要書類をそろえて申し込むこと。準備しだいで通過率は大きく変わります。賃貸の基礎全体は初めての賃貸で損しない完全ガイドにまとめています。

畠山 晴允(はたけやま はるみつ)/アパートメントラボ合同会社 代表・宅地建物取引士

登録者14万人のYouTubeチャンネル「アパートメントラボ」を運営し、賃貸・分譲・戸建ての内見動画を制作。自身も広島で一棟アパートを経営する現役の不動産オーナー。三菱地所レジデンス・積水ハウス・UR都市機構などの物件PR動画も手がける。賃貸を「借りる側」と「貸す側」の両方の視点から発信しています。運営者について >

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