都道府県別 空き家率ランキング|実家のエリアは売れるかの読み解き方

都道府県別 空き家率ランキング|実家のエリアは売れるかの読み解き方

※本記事はプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

「うちの県、空き家率ワースト○位らしい」。実家の話をすると、こういう言葉がよく出てきます。ランキングを見て「もう売れないのでは」と不安になる人もいれば、「うちは首都圏だから大丈夫」と安心する人もいる。

結論から言うと、どちらも半分正しくて半分間違いです。僕自身、昭和初期に建った築50〜60年超の実家をどうするか決めきれておらず、実家のある広島県の数字も当然見ました。ただ、売買の仲介の現場で「売れる・売れない」を分けていたのは県の順位ではなく、もっと狭い範囲の事情でした。

この記事では、総務省が公表した令和5年調査の確報値でランキングを出したうえで、その数字をどう読み、自分の実家のエリアで何を調べ、どの出口を選ぶかまでを書きます。

統計は総務省「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)」の2023年10月1日時点の値です。税務・法務の個別判断は税理士・司法書士等にご確認ください。

先に結論

  • 空き家率の上位は徳島・和歌山・鹿児島・山梨・高知、下位は埼玉・沖縄・神奈川・東京・愛知。ただしこの数字には賃貸用の空室や別荘も含まれる。
  • 実家の売りやすさに効くのは「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家率」(いわゆる「その他の空き家率」)。山梨・長野は空き家率20%超でも、この数字は8%台で全国平均に近い。
  • 同じ県の中でも、駅からの距離・市街化区域かどうか・町内の人口動態で売れ方はまったく違う。県の順位より町内で空き家が何軒増えたかを見る。
  • ランキングで不安になったら、まず自分の家の相場を机上査定で確認する。相場が出れば、仲介・買取・空き家バンク・国庫帰属のどれが現実的かが決まる。

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都道府県別 空き家率ランキング【総務省 令和5年調査・確報値】

全国の空き家は900万2千戸、空き家率は13.8%で過去最高です。都道府県別に並べると次のようになります。右端に、次の章で説明する「その他の空き家率」も添えました。

空き家率が高い10県

順位都道府県空き家率空き家数その他の空き家率
1徳島県21.3%8万3千戸12.2%
2和歌山県21.2%10万5千戸12.1%
3鹿児島県20.5%18万4千戸13.6%
4山梨県20.4%8万7千戸8.7%
5高知県20.3%7万9千戸12.9%
6長野県20.1%20万9千戸8.9%
7愛媛県19.8%14万6千戸12.2%
8山口県19.4%14万1千戸11.1%
9大分県19.1%11万6千戸9.6%
10香川県18.6%9万2千戸9.7%

空き家率が低い10都府県

順位都道府県空き家率空き家数その他の空き家率
1埼玉県9.3%33万戸3.8%
2沖縄県9.4%6万5千戸4.0%
3神奈川県9.8%46万7千戸3.2%
4東京都10.9%89万7千戸2.6%
5愛知県11.8%43万3千戸4.3%
6千葉県12.3%39万4千戸5.0%
6滋賀県12.3%8万2千戸7.3%
8宮城県12.4%14万戸4.6%
8福岡県12.4%33万5千戸4.6%
10京都府13.1%18万戸6.2%

出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果の概要」付表「都道府県別の主な指標(2023年)」

上位は四国・南九州・紀伊半島に集中し、下位は首都圏・中京・福岡・仙台といった大都市圏です。ここまでは想像どおりだと思います。

ただ、表をよく見てください。空き家率が最も低い埼玉県でも空き家は33万戸、東京都は89万7千戸で、これは徳島県の10倍以上です。「率が低い=空き家がない」ではなく、母数が大きいだけです。実家の売却で競合になるのは「率」ではなく、同じ町内に何軒の売り物件があるかです。

🔢 数字メモ|速報と確報で順位が違う

令和5年調査は2024年4月の速報で徳島・和歌山が21.2%で同率首位だったが、同年9月の確報で徳島21.3%・和歌山21.2%に改定された。確報で空き家率が動いたのは19都府県(総務省「参考2」)。ネット上のランキングは速報値のまま残っているものが多く、0.1ポイント違うのはそのため。

「空き家率」と「その他の空き家率」は別物。売りやすさに効くのは後者

住宅・土地統計調査の「空き家」は4種類に分かれています。この区別を知らずにランキングを読むと、判断を誤ります。

区分中身実家の売却との関係
賃貸用の空き家アパート・貸家の空室賃貸市場の話。実家の売却とは別
売却用の空き家売りに出ている住宅競合だが、市場が動いている証拠でもある
二次的住宅別荘、たまに寝泊まりする家所有者が手放す意思がなく、市場に出ない
賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家上記以外。相続後に放置された実家などこれが「その他の空き家」。実家の競合そのもの

全国の「その他の空き家」は385万6千戸で、総住宅数に対する割合は5.9%です。僕が実家の売りやすさを見るときに使うのはこちらの数字です。理由は単純で、賃貸の空室や別荘は戸建ての買い手を奪わないからです。

その視点で並べ直すと、順位が動きます。

「その他の空き家率」の上位10県と下位10都府県

順位高い県その他の空き家率(参考)空き家率順位低い都府県その他の空き家率(参考)空き家率
1鹿児島県13.6%20.5%1東京都2.6%10.9%
2高知県12.9%20.3%2神奈川県3.2%9.8%
3徳島県12.2%21.3%3埼玉県3.8%9.3%
3愛媛県12.2%19.8%4沖縄県4.0%9.4%
5和歌山県12.1%21.2%5愛知県4.3%11.8%
6島根県11.3%17.0%6宮城県4.6%12.4%
7山口県11.1%19.4%6大阪府4.6%14.2%
8秋田県10.0%15.8%6福岡県4.6%12.4%
9長崎県9.9%17.3%9千葉県5.0%12.3%
9宮崎県9.9%16.3%10北海道5.6%15.6%

出典:同上(総務省 確報集計 付表)。全国値5.9%。

見比べると3つのことが分かります。

  1. 山梨県と長野県は空き家率20%超なのに、その他の空き家率は8.7%・8.9%。別荘地を抱える県は二次的住宅が空き家率を押し上げているだけで、地元の戸建て市場が崩れているわけではない。
  2. 鹿児島・高知・徳島・愛媛・和歌山は両方で上位。ここは相続後に放置された家が実際に多く、実家の競合が多い。
  3. 大阪府は空き家率14.2%で全国平均より高いが、その他の空き家率は4.6%。賃貸の空室が多いだけで、戸建ての売却市場は首都圏に近い。

「空き家率が高い県だから実家は売れない」という結論は、この表を見てから出しても遅くありません。

📖 用語メモ|住宅・土地統計調査とは

5年ごとに総務省が行う標本調査で、令和5年は約340万住戸・世帯が対象。全戸を数えた値ではなく抽出からの推計なので、小さな地域ほど誤差が大きい。人口の少ない町村の値が公表されないのはこのためで、県の順位も0.1ポイント差に大きな意味はない。

空き家率が高い県でも売れる立地、低い県でも売れない立地

「この家は動く」「これは厳しい」を分けていたのは、県ではなく次の4つでした。県の空き家率が20%を超えていても、県庁所在地の駅徒歩圏の戸建てなら普通に売れます。逆に空き家率が1桁の県でも、市街化調整区域の農家住宅は買い手が限られます。

見るポイント売れやすい側売れにくい側自分で確認する方法
駅・中心部からの距離駅徒歩15分以内、または市役所・総合病院・スーパーが車で10分圏最寄り駅まで車で20分超。バス便が1日数本地図アプリで実測。バスは自治体HPの時刻表
都市計画の区分市街化区域(用途地域あり)市街化調整区域、都市計画区域外国交省「不動産情報ライブラリ」の都市計画情報、または市役所の都市計画課
町内の人口動態小学校の児童数が横ばい、新築が建っている小学校が統廃合、10年で世帯数が2割減自治体の人口ビジョン、国勢調査(e-Stat)の小地域集計
周辺の取引実績直近2年に同じ地区で戸建ての成約がある成約が数年ない、売り出しが長期化不動産情報ライブラリの取引価格情報、ポータルサイトの掲載期間

このうち僕が最初に見るのは都市計画の区分です。市街化調整区域は原則として新しく家を建てられないため、買い手が「農業をする人」「既存の建物をそのまま使う人」などに限られます。同じ市内で駅から同じ距離でも、線引きの内と外で査定額が半分になることは珍しくありません。

次に見るのが取引実績です。査定は近隣の成約事例をもとに出すので、事例がない地区は査定額そのものが出しにくい。「相場がない」のではなく「市場が動いていない」ということです。

僕が扱った例を2つ出します。

空き家率20%超の県で、2か月で決まった実家。 県庁所在地の駅から徒歩12分、敷地60坪の整形地で、幅6mの市道に接していました。建物は築45年で評価ゼロでしたが、地元の工務店が土地として買い、査定依頼から2か月で契約。売主は「うちの県は空き家率が高いから無理だと思っていた」と言っていた人です。

空き家率が全国平均より低い首都圏の県で、1年売れなかった実家。 郊外の駅から車で15分、市街化調整区域で、道路への出入りは幅1.8mの私道だけでした。仲介で1年売り出して問い合わせは2件、最後は買取業者へ土地値の3割ほどで手放しました。買取の僕の目安は相場の6〜8割ですが、それは業者が再販できる土地の話です。調整区域で建て替え許可が見込めず、建築基準法の接道(道路に2m以上)も満たさない土地は業者にも売り先がなく、保有中の税金と売れ残りのリスクを引くとこの水準になります。

📝 現場メモ|調整区域は建築可否を聞く

市街化調整区域でも、開発許可の基準(線引き前から宅地だった、既存集落内など)によっては第三者が建て替えられる場合がある。市役所の開発指導課で「この土地に第三者が住宅を建てられるか」を確認し、その回答を販売図面に書くと、買い手の範囲が広がる。仲介会社任せにせず、自分で聞きに行く価値がある。

県のランキングより「町内の空き家の増え方」を見る

ここからは、僕が仲介で実家の売却相談を受けたときに実際にやっていた判断法です。統計は5年に一度ですが、町内の変化は毎年見えます。

ステップ見ること判断の目安
1実家の前の道を端から端まで歩き、空き家を数える20軒のうち3軒以上が空き家なら、すでに買い手市場
2空き家のうち「売り看板が出ている」家を数える看板が出ている家が複数あれば、価格競争が起きている
3看板が出てから何か月たっているか、近所の人に聞く半年以上なら、その価格では動いていない
45年前と比べて増えた空き家を思い出す増え方が加速しているなら、待つほど不利
5新築や建て替えがあるか見る1軒でもあれば、その町内に「買って住む人」がいる証拠

僕がこれを勧める理由は、統計が「平均」でしかないからです。県の空き家率が13%でも、実家の町内が30%ということは普通にあります。逆に、県が20%でも実家の町内は駅前の再開発で若い世帯が入っている、ということもあります。

特に効くのはステップ2と3です。売り看板が半年動いていないなら、それが「その価格では売れない」という生きた相場情報で、査定額と照らし合わせる材料になります。

⚠️ 失敗メモ|県の率を信じて2年放置

首都圏の郊外で、県の空き家率が低いことを理由に相続後2年放置した方がいた。その間に同じ町内で3軒が売りに出て、最後発になった実家は、先に出た2軒の値下げに合わせる形で当初査定の2割減で成約した。町内で売り物件が増え始めたら、統計より先に動いたほうがいい。

自分の実家のエリアの空き家率を調べる手順

県の数字だけでは判断できないと書いてきました。では市区町村や町内の数字はどう調べるか。無料でできる手順を並べます。

ステップ調べる場所分かること所要時間
1e-Stat(政府統計の総合窓口)で「令和5年住宅・土地統計調査」→「空き家の種類(4区分)別空き家数-市区町村」市区町村の空き家数と「その他の空き家」数。市・区・人口1万5千人以上の町村まで15分
2自治体HPで「空家等対策計画」を検索自治体が独自に行った実態調査の空き家数・分布図。統計より現実に近い15分
3国交省「不動産情報ライブラリ」で実家の住所を検索都市計画(用途地域・調整区域)、周辺の取引価格、地価公示、防災情報15分
4「レインズ・マーケット・インフォメーション」で同じ地域の戸建てを検索成約価格ベースの事例(㎡単価・築年数・駅距離)。ステップ3の取引価格と、後で出る査定額の裏取り10分
5自治体の人口ビジョン・国勢調査で町内の人口推移10年で世帯がどれだけ減ったか、高齢化率15分
6現地を歩く(前章の5ステップ)統計に出ない「今」の空き家と売り看板半日
7一括査定で相場を取る(備考欄に「まずは机上査定で」)上の材料と査定額の整合。査定根拠の確認10分で依頼、回答は数日

ステップ2の「空家等対策計画」は見落とされがちですが、僕が一番信用している資料です。多くの自治体が水道の閉栓情報や外観の目視調査で空き家を実際に数えていて、地区ごとの分布図を載せているところもあります。実家の地区に空き家がどれだけ集中しているかが一目で分かります。

ステップ3の不動産情報ライブラリは、2024年から国交省が公開しているもので、以前は市役所で紙をもらっていた都市計画情報が自宅で見られます。実家が調整区域かどうかはここで確認できます。

エリア別の出口戦略。都市部・地方中核・過疎で選択肢は変わる

ここまでの材料が揃うと、実家のエリアが大きく3つのどれかに当てはまります。それぞれで現実的な出口が違います。

エリア目安第一選択併用する手段費用の考え方
都市部政令市・首都圏近郊。その他の空き家率が5%前後以下の都府県の市街化区域仲介(複数社の査定を比較)現況渡しで買い手に解体を任せる。建物が古ければ「古家付き土地」として売る仲介手数料のほか、測量・片付けで数十万円。解体は原則しない
地方中核県庁所在地や人口10万人前後の市。駅・中心部から車で20分圏仲介と買取の二段構え仲介で反応がなければ買取に切り替える。空き家バンクへの並行掲載買取は仲介より安くなる(僕の目安で相場の6〜8割)分、期間と手間が減る。解体して更地にするかは反応を見てから
過疎市街化調整区域や人口減少が続く町村。成約事例が数年ない空き家バンク+地元の不動産会社隣地所有者への直接打診、相続土地国庫帰属制度、自治体・法人への寄付国庫帰属は建物を解体(木造30坪で90万〜150万円)したうえで審査手数料1.4万円・負担金原則20万円。「お金を払って手放す」前提で比べる

どのエリアでも、最初にやることは同じです。相場を知ることです。査定額が出れば、都市部なら「仲介で十分」、地方中核なら「買取との差額はいくらか」、過疎なら「国庫帰属の費用と売却価格のどちらがましか」を数字で比べられます。

売らない選択肢も並べておきます。当面残す場合の維持費は、固定資産税・火災保険・光熱費・草刈りなどで年20万〜30万円ほどが僕の現場の目安です。自分で通うか管理サービス(月5,000〜15,000円)を使うかで年16万〜40万円まで幅があり、内訳は『空き家管理サービスの比較と自分で管理する方法』の年間コスト表に出しています。貸す場合は、その他の空き家率が高い地域ほど賃貸需要も薄いので、修繕費を回収できるかを先に試算してください。過疎地では「残す」が最も高くつく、というのが僕の実感です。

📖 用語メモ|相続土地国庫帰属制度

相続した土地を国に引き取ってもらう制度で、2023年4月27日開始。建物がある土地、境界が不明な土地、崖地などは対象外。承認後に負担金を納めると所有権が国に移る。売れない過疎地の実家で「解体費+負担金」を払ってでも手放す、という選択の受け皿になる(法務省)。

営業電話に追われず相場を知る方法

ランキングで不安になったら、まず自分の家の相場を知っておくと判断が楽になります。ただ、いきなり地元の不動産会社に電話すればその日から営業が始まります。まだ売ると決めていない段階で、それが負担になって動けなくなった人を何人も見ました。

ここで紹介するのは、一括査定サービスのイエウールです。僕自身はイエウールを使ったことがないので、査定の依頼を受ける不動産会社の側から見たしくみと、良い点・気をつける点を両方書きます。

項目内容
良い点1提携不動産会社は2,500社以上で、最大6社に同時に依頼できる。運営は株式会社Speee(東証スタンダード上場)
良い点2マンション・一戸建て・土地のほか、一棟アパートや農地なども依頼できる
良い点3クレームの多い会社は、イエウールが契約を解除できる仕組みがある
気をつける点1匿名では使えない。名前・電話番号などの連絡先を入れるので、申し込むと複数社から電話が来ることがある
気をつける点2机上査定・訪問査定を選ぶ欄はない。備考欄に「連絡はメール希望」「まずは机上査定(訪問なし)で」と書き、電話が来たら同じことを伝える。断るときは「他社に決めた」の一言でよい
気をつける点3会社によって対応の速さに差がある。返事が来ない会社は候補から外してよい
気をつける点4登録会社が少ない地域では、6社まで揃わないことがある。それ自体が「取引の薄い地域」のシグナルなので、前章の買取・空き家バンク・国庫帰属を早めに並べて比べる材料になる

(イエウールの内容は、イエウール公式(ieul.jp、2026年10月確認)による)

査定額が一番高い会社を選ぶ必要はありません。近隣の成約事例で「なぜその価格か」を説明できる会社を選んでください。この記事で調べた町内の情報やレインズの成約価格と食い違う査定は、その理由を聞きます。

📝 現場メモ|査定では「誰が買うか」を聞く

査定額の根拠と一緒に「この土地は誰が買うと想定しているか」を必ず聞く。地元の工務店か、隣地の人か、移住者か。答えられる会社は実際に買い手を持っている。答えが「相場からです」だけなら、その会社では売れない可能性が高い。

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よくある質問

Q. 空き家率が全国上位の県にある実家です。もう売れないのでしょうか。

A. 県の順位だけでは分かりません。県庁所在地の駅徒歩圏や、小学校の児童数が減っていない地区なら普通に売れます。まず市街化区域かどうかと、町内で直近2年に成約があるかを確認してください。その2つがそろっていれば、価格次第で買い手はつきます。

Q. 空き家率が低い首都圏です。高く売れますか。

A. 「率が低い」と「高く売れる」は別です。東京都でも空き家は89万7千戸あり、同じ駅圏に売り物件は常にあります。価格を決めるのは駅距離・土地の形・接道で、調整区域や接道不足なら本文の例のように首都圏でも1年売れないことがあります。

Q. 市区町村の空き家率が公表されていない小さな町です。

A. 住宅・土地統計調査は人口1万5千人未満の町村の値を公表していません。その場合は自治体の「空家等対策計画」に載っている実態調査の数字と、現地で数えた空き家の軒数で判断します。統計がないことは、売れないことを意味しません。

Q. 2026年の最新の空き家率はいつ分かりますか。

A. 住宅・土地統計調査は5年ごとで、直近は2023年10月時点の令和5年調査です。次回は2028年の調査になり、公表はさらに後です。2026年時点で使える公的な都道府県別の数字は、この記事の令和5年確報値が最新です。

まとめ

  • 都道府県別の空き家率は、上位が徳島21.3%・和歌山21.2%・鹿児島20.5%、下位が埼玉9.3%・沖縄9.4%・神奈川9.8%(総務省 令和5年調査・確報)。
  • この数字には賃貸の空室と別荘が含まれる。実家の売りやすさに効くのは「その他の空き家率」で、山梨・長野は20%超の空き家率でも8%台。
  • 同じ県でも、駅距離・市街化区域かどうか・町内の人口動態で売れ方は変わる。県の順位より、町内で空き家と売り看板が何軒増えたかを見る。
  • 調べる順番は、e-Stat→自治体の空家等対策計画→不動産情報ライブラリ・レインズの成約価格→現地→机上査定。
  • 出口は、都市部=仲介、地方中核=仲介+買取、過疎=空き家バンク・国庫帰属。どれを選ぶにも、まず相場という数字が要る。

ランキングは不安をあおる材料にも、安心する材料にもなります。どちらにもしないために、自分の家の数字を先に取ってください。

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