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10月の休日、半袖とタオルケットを詰めた袋を抱えて、ロフトのはしごの3段目で止まる。片手は袋でふさがっていて、もう片方の手だけで体を支えている。ロフト付きの1Kで衣替えをする人は、一度はこの姿勢になりますよね。
しまう道具を選ぶ前に、「1回で運ぶ重さ」と「上でどう開けるか」を決めておくと安心です。上げる日も、下ろす日も、ぐっと楽になります。
選び方メモ
この記事の道具は、私は使っていません。そのぶん、次の3つの決めごとで選びました。両側に持ち手があること。大きさと入る量の目安が、メーカーの販売ページで確かめられること。防虫剤と除湿剤は、何Lに何個かが書いてあること。この条件で7点を調べました。持ち手が確かめられなかった収納袋、押し入れ用の大きなプラスチックケース、圧縮袋の3点を外して、4点に絞っています。
はしごで運べる大きさなら「アストロ 衣類収納ケース 仕切り・持ち手付き 179-01」
ロフト用の収納で、私がいちばん大事にしたいのは容量ではありません。詰めたときに、片手で持てるかどうかです。
179-01は、幅約48×奥行25×高さ35cm。容積にすると約42Lです。メーカーの販売ページの目安では、セーターやトレーナーなら6〜8枚、薄手のシャツなら24〜28枚が入ります。
この大きさなら、冬のニットを詰めても「重くて上がらない」になりにくいんです。奥行が25cmと薄いので、はしごの横で体に沿わせて持てます。
- 持ち手:両サイドに1つずつ。ロフトの床の端に置いたあと、上から引き寄せるときにも使えます
- 開け方:コの字のダブルファスナーで、3辺が開きます。天井の低いロフトでも、ふたを大きく立てずに中身を出せます
- 中に仕切りが1枚。たたんだ服が、運ぶ途中で片側に寄りにくい作りです
- 素材は空気を通す不織布(ふしょくふ・布のようなシート状の素材)。ポリプロピレンとポリエチレンです

アストロ 衣類収納ケース 仕切り・持ち手付き 179-01
向かない人:ダウンコートや毛布のように、ふくらむ物をまとめて上げたい人。奥行25cmでは入りきりません。下で紹介する620-37のほうが合います。
服の置き場が、はしごの上にある部屋って?
今回の起点にしたのは、福岡県のロフト付き1K、パイプハンガーで服を飾れる大容量クローゼットのあるデザイナーズの部屋です。紹介文には「ロフトにパイプハンガー付きの大容量クローゼットがある」とあります。服を掛ける場所そのものが、はしごの上にある部屋なんです。
ロフトの広さや天井の高さ、はしごの形までは、書かれていません。寸法の話は、ロフト付き1K全般に当てはめて読んでくださいね。
パイプハンガーは、今着ている服を掛けておくのに便利です。でも、たたむ服や季節外の服は掛けられません。服の置き場がロフトにあると、季節外の服もはしごで上げ下ろしすることになります。ロフトを物置にしている1Kでも、事情は同じですよね。
ロフトには、押し入れにはない困りごとが2つあります。1つめは、はしごで上がること。両手で体を支えるのが基本なので、大きな荷物ほど危なくなります。
2つめは、天井に近いこと。暖かい空気は上にたまります。夏は熱がこもりやすく、窓のないロフトでは空気も動きにくいんです。暑さの話はロフトの暑さ対策の記事にまとめました。
だから私なら、ロフトに上げる服は「小分けにして、空気の通る入れ物に、防虫剤と除湿剤を1つずつ」にします。これなら無理がありません。
防虫剤と除湿シート、いくつ入れればいい?
衣装ケース用の防虫剤と除湿シートは、どちらも「衣装ケース1箱=約50L」を基準に、個数が書かれています。使うケースが50Lより大きいか小さいかで、入れる数を増やしたり減らしたりするんです。
今回の4点を並べると、こうなります。L数は、外寸(外側の幅×奥行×高さ)から私が計算したものです。
| 道具 | 大きさ・量 | ロフトで助かるところ | 替えどき |
|---|---|---|---|
| アストロ 179-01(本命) | 約48×25×35cm(約42L) | 薄くて片手で持てる。3辺が開く | — |
| アストロ 620-37(3個組) | 1個 約50×40×28cm(約56L) | 積んでも前から開く。かさのある物も入る | — |
| ピレパラアース 引き出し・衣装ケース用 無臭 | 50Lに2〜4個 | ほかの防虫剤と一緒に使える | 粒の色が変わったら(1年用) |
| ドライペット 引き出し・衣装ケース用 | 約50Lに1枚 | 薄いシートで、服の上に置くだけ | ゼリー状になったら(販売店の表示で3〜4か月) |
表の右はしを見ると、除湿シートだけ替えどきが早いと分かります。10月に上げて5月に下ろすなら、冬のあいだに1回は替える計算です。
ここが、ロフトのちょっとめんどうなところ。替えるたびに、はしごを上がることになります。私なら、年末の大掃除の日に「ロフトのシートを替える」を一緒に済ませます。そうすると、忘れにくいですよ。
箱・虫よけ・湿気とり、そして選ばなかった3つ
たくさんしまうなら:アストロ 活性炭消臭 ワイヤー入り 衣類収納ケース 620-37
1個が約50×40×28cmで、ワイヤーと底板で形を保つタイプです。ファスナーは、天面と前面の2か所にあります。
ロフトは、奥へ行くほど天井が低くなることが多いですよね。2段に積むと、上のふたは開けにくくなります。前から出し入れできるのは、まさにそんな場所で助かります。
メーカーの販売ページでは、1個に長袖シャツ約40〜44枚、セーター約16〜18枚、シングルの羽毛布団なら1枚が目安です。ただ、セーター16枚を詰めた箱を持ってはしごを上がるのは、私はおすすめしません。
この箱は、空のままロフトに上げておきます。服は179-01のような小さい袋で何回かに分けて運び、上で移し替える。この使い方が合っています。

アストロ 活性炭消臭 ワイヤー入り 衣類収納ケース 3個組 620-37
向かない部屋:ロフトの奥行きや天井の高さが足りない部屋。3個並べると幅が約150cmになります。置く場所を先に測ってから決めましょう。
虫よけ:ピレパラアース 引き出し・衣装ケース用 無臭タイプ
目安は、衣装ケース50Lに2〜4個。使い方は、衣類の上に置くだけです。ピンクの粒が淡い青に変わったら交換します。179-01(約42L)なら2個、620-37(約56L)なら3個が、私の目安です。
これを選んだのは、販売ページに「パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうなどのあらゆる防虫剤と一緒に使えます」とあるからです。実家から持ってきた防虫剤や、前の衣替えで残った別の種類がロフトに混ざっていても、困りません。
効く期間は、温度や収納の状態で変わるとされています。夏を越したら、粒の色を見ておくと安心です。
![ピレパラアース 防虫剤 1年用 無臭タイプ [引き出し・衣装ケース用 48包入]](https://m.media-amazon.com/images/I/41v3zqjUArL._SL500_.jpg)
ピレパラアース 防虫剤 1年用 無臭タイプ 引き出し・衣装ケース用 48包入
向かない人:香りで「防虫剤が効いている」と確かめたい人。無臭タイプなので、残りは粒の色でしか分かりません。
湿気とり:ドライペット 引き出し・衣装ケース用 24枚入
標準の使う量は、衣装ケース1箱(約50L)に1枚です。服の一番上に置くだけ。向きは、袋の表示に合わせてください。吸った水はゼリー状に固まります。ケースを開けたとき、替えどきが一目で分かります。
気をつけたいのは、袋が傷つくと中の液がもれて、服をよごすおそれがあることです。販売店の注意書きにあります。はしごの途中でケースを壁やはしごにぶつけると、中のシートも押されてしまいます。
だから私なら、ケースを上げ終えてから、最後にシートを入れます。

ドライペット 除湿剤 シートタイプ 引き出し・衣装ケース用 24枚入
向かない人:冬のあいだ、一度もロフトに上がりたくない人。数か月で替えどきが来るので、上がる日を1回は作る必要があります。
ロフトには合わないと考えたもの
- 衣類の圧縮袋:かさは減りますが、重さは減りません。小さく固まった袋は持つところがなく、はしごでは抱えるしかなくなります。重い物を1つにまとめる道具なので、ロフトとは逆向きだと考えました。
- 押し入れ用のプラスチック衣装ケース:奥行70cm台の大きなものは、それ自体がかさばります。はしごで上げられる大きさを超えてしまいます。メーカーの公式ページで重さを確かめられなかったことも、外した理由です。
- アストロ 活性炭消臭 衣類収納ケース 3枚組 171-01:約48×35×20cmで、大きさはちょうどよいのです。ただ、販売ページで持ち手があるかどうかを確かめられませんでした。
ロフトの床のキズと、退去のときのこと
ロフトの床は、物を引きずりやすい場所です。天井が低くて立って運べないので、ケースを床に置いたまま、奥へ押し込みたくなりますよね。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、こう整理されています。原状回復とは、退去するときに部屋を元の状態に戻すことです。
家具を置いてできた床のへこみや設置跡は、ふつうに暮らしていてもつく傷みとして、貸主(部屋を貸している人)の負担とされています。一方、引越し作業などでついたひっかき傷は、借りた人の負担になることがあります。
結露(窓や壁につく水滴)を放っておいて広がったカビも、手入れ不足として借りた人の負担になりうるものの1つです。
今回の道具は、どれも壁や天井に穴を開けません。そのうえで、ロフトでは次の3つだけ気をつければ大丈夫です。
- ケースは持ち上げて動かす。引きずらない(持ち手のある箱を選んだ理由の1つです)
- 屋根に近い奥の壁とケースのあいだに、手のひら1枚ぶんのすき間を空ける
- 天井や壁に黒い点が出たら、自分で薬をかける前に管理会社へ知らせる。知らせた日は控えておく
どこまでが誰の負担になるかは、契約書の特約(その契約だけの特別な取り決め)や部屋の状態でも変わります。最後に決めるのは管理会社か貸主なので、迷ったら先に聞いておくと安心です。
ロフトで寝ている人は、布団の湿気の話をロフトの布団の湿気とカビの記事に書いています。よかったら、のぞいてみてください。
よくある質問
はしごで荷物を上げるとき、どう持てば安全ですか?
荷物を持ったまま上り下りしないのが基本です。私なら、ロフトの床の端に手が届く段まで上がります。そこで荷物を床に置いてから、両手ではしごをつかんで上がります。
床の端に置けないほど大きな荷物は、そもそもロフト向きではありません。小分けにして、何回かに分けて運んでくださいね。
ロフトに冬物をしまう場合も同じでいいですか?
道具は同じもので足ります。ただ、5月に冬物を上げると、いちばん暑い季節をロフトで越すことになります。除湿シートの替えどきも早く来ます。
夏のあいだに一度ケースを開けて、シートの状態と防虫剤の粒の色を見ておくと安心です。