「ロフトに布団とか、どうやって運び込めばいいんだ!?」間取り・広さ・収納の疑問に答える【コメント研究室#2】

コメント研究室 第2回(間取り・広さ・収納)のアイキャッチ

YouTubeアパートメントラボのコメント欄に届いた質問に、賃貸物件を経営する現役大家・宅建士が本音で答える連載「コメント研究室」。実際のコメントを引用しながら、動画では答えきれなかった疑問にじっくりお答えします。

第2回のテーマは「間取り・広さ・収納」。約2,600件の質問コメントの中でも特に盛り上がる、ロフト・狭小・変わった間取りへの疑問を10問選びました。

Q1. トイレの奥に洗濯機がある間取り、なんで?

最近トイレの奥に洗濯機ってのをよく見るけどなんでなん…?狭さは思ったより全然良い!!!この狭さにしては収納力凄い!

激狭物件!?狭小だけど快適ワンルームで一人暮らし」のコメント欄より

答えは「配管の合理化」です。トイレ・洗濯機・洗面・浴室は全部給排水が必要な設備なので、一箇所に固めるほど配管が短くなり、居室に回せる面積が増えます。狭小物件で居室を1㎡でも広くするための設計上の工夫なんです。使い勝手では「トイレに入る動線と洗濯の動線が重なる」のが好みの分かれ目なので、内見で扉の開き方と一緒に確認するのがおすすめです。

Q2. 階段式のロフトって、梯子と比べてどれだけ違う?

うちの実家の自分のお部屋が梯子のロフトだから階段って安全だし憧れ!✨ バストイレ別だし、独立洗面台あるし、全体的に綺麗だし、これで5万円以下って凄すぎない??

ロフトに大容量クローゼットがある1Kのデザイナーズ賃貸住宅」のコメント欄より

体感はまったくの別物です。梯子ロフトは「両手がふさがると登れない」ので、結局物置になりがち。固定階段付きのロフトは飲み物を持って上がれる・夜中に安全に降りられるので、寝室として毎日使えます。ロフト付き物件を検討するときは「梯子か固定階段か」で使い方の想定を変えるのが正解。取材の実感では、固定階段付きは希少なぶん人気も高く、早く埋まります。

Q3. ロフトへ布団や荷物、どうやって運び込めばいいの?

ロフト登るの大変そう。布団とか荷物とか…どうやって運び込めばいいんだ!?

ロフトに住ませて…星空に癒されながら眠れる一人暮らしのお部屋」のコメント欄より

現実的な運用は「上に置くものは、畳めるもの・小分けにできるものに限る」です。布団は敷布団+掛け布団に分けて片手ずつ、収納は蓋つきボックスに小分けして1箱ずつ。大きな家具やマットレスを上げるのは搬入も退去も大変なので、ロフト就寝派には三つ折りマットレスが定番です。毎日の上げ下ろしが要らないよう、ロフトには「使用頻度の低いもの+寝具」だけを置くのが快適に使うコツです。

Q4. ロフトの空調ってどうなの?夏は暑くない?

ロフトの広さは十分だけど、空調はどうなんだろう?

階段どこ!?無駄なスペースのない広すぎワンルームの間取り」のコメント欄より

正直にお答えすると、暖かい空気は上にたまるので、ロフトは夏暑く冬は快適という物件が多数派です。対策はサーキュレーターで空気を循環させること。エアコンの位置とロフトの位置関係(風が届くか)は内見で必ず見てください。天井にファンが付いている物件や、ロフト部分に窓・換気口がある物件は設計者がこの問題を分かっている良サインです。夏場は「寝るのは下、ロフトは収納」に切り替える柔軟さも現実解です。

Q5. ロフトに壁と扉を付けて「部屋」にすればいいのに?

ここまでするならロフトの所、壁と扉着けて部屋にして欲しい。1LDK +個室型ロフト2

1LDKでロフトが2つ?室内に階段が5つある一人暮らしの賃貸住宅」のコメント欄より

実はこれ、やりたくてもできないんです。ロフト(小屋裏物置等)は建築基準法上「居室」ではない扱いで、天井高をおおむね1.4m以下に抑えるなどの条件を守ることで、床面積に算入されずに済んでいます。壁と扉を付けて居室にすると、採光・換気・天井高などの居室の基準を満たす必要があり、建物全体の設計が変わってしまう。「天井の低さ」はロフトがロフトでいるための条件なんです。だから容積率の制限内で空間を最大化する知恵として、ロフトという形が選ばれています。

Q6. ロフトにあのベッド、どうやって入れたの?

面白い。ロフトにあのベッドどうやって入れたの?大変だったろうね マットだけでいいじゃん

家具家電付き!ロフトの天井が低すぎる1Kの賃貸物件」のコメント欄より

ご明察の通り、大型家具は分解して運び上げてロフト上で組み立てるのが基本です(家具家電付き物件では設置済みの状態で貸し出されます)。自分で家具を入れる場合、ロフトの開口部と階段幅を測ってから買わないと「上がらない問題」が起きます。コメントの「マットだけでいい」は実際その通りで、ロフト就寝派の最適解は三つ折りマットレス+すのこ。湿気がこもりやすい場所なので、敷きっぱなしを避けられる寝具が向いています。

Q7. エレベーターの奥行きって引越しのとき大丈夫?

シンプルで生活しやすそうな間取りですね。エレベーターの奥に穴が無いようなのですが、奥行きが充分(2mとか?)あるタイプなのですか?

快適な一人暮らし!?空間を有効活用した機能的で無駄のないお部屋」のコメント欄より

鋭い質問です。マンションのエレベーターには、長尺物を運ぶためのトランク(奥の開閉スペース)が付いているタイプと、付いていない小型タイプがあります。ない場合、ベッドフレームやソファは階段搬入か吊り上げになり、引越し料金が変わることも。大型家具を持っている方は、内見時にエレベーターの内寸と、階段の折り返し幅まで見ておくと安心です。引越しチェックリストにも「搬入経路の確認」を入れているのはこのためです。

Q8. ワンルームのキッチン、コンロ2口も要る?

かなり個人的改善点は、室内干しの位置(通路側のは通る時邪魔になりそう?)、コンロ2口でいいから調理スペースがもっと欲しい

これがワンルーム?収納や天井設備ありすぎな一人暮らしのお部屋」のコメント欄より

自炊派の満足度を分けるのは、実はコンロの口数より「シンク横の作業スペース」です。600件以上内見してきた実感で、まな板を置ける平場が40cm以上あるかどうかが分かれ目。口数は1口+電子レンジ・電気調理鍋の組み合わせでかなり戦えます。図面ではキッチンの幅しか分からないので、内見でシンク・コンロ・作業スペースの配分を見てください。室内干しの位置のような「生活動線との干渉」も、現地でしか分からない重要ポイントです。

Q9. 家具インテリア付きで内見できると分かりやすいのでは?

この間取り完璧すぎないか?あとやっぱり家具インテリア付きだと内見に凄く有利だね。契約数も伸びると思うから不動産の持ち主さん1部屋は是非この方向で…。

快適な半地下+ロフトのある1LDK!?特許出願中の革新的なお部屋」のコメント欄より

おっしゃる通りで、これはホームステージングと呼ばれる手法です。空室に家具を置くと広さの感覚(ベッドを置いても余裕があるか等)が一目で伝わり、成約が早まる効果は貸す側としても実感があります。ただ全室に家具を入れるコストは大きいので、モデルルーム的に1部屋だけ、あるいは動画や3D内見で代替するのが現実的な落とし所。当チャンネルの内見動画も「家具がなくても広さが伝わる」ことを目指して、廊下や天井高までしつこく映しています。

Q10. 収納は良いのに「保証会社・保証人不要」が逆に不安。メリデメは?

ここのお部屋も収納力あって好きだな。ただ一つ、保証会社&連帯保証人が不要がどうしても気になる。メリット、デメリットってあるんですかね?

快適すぎる一人暮らし?お家の時間を楽しめるお部屋」のコメント欄より

良い着眼点です。保証会社・保証人不要は、UR賃貸住宅のような公的賃貸や、貸主が独自の基準で運用している物件に見られる条件で、借りる側のデメリットはほぼありません(初期費用の保証料もかからない)。「審査が緩い=住民の質が不安」という連想は自然ですが、公的賃貸は収入基準等の申込資格でバランスを取っています。民間で保証会社不要の場合は、その分敷金が厚いなど別の担保があるのが普通です。保証会社の仕組み自体は保証会社の解説記事で詳しく書いています。

まとめ|間取りの疑問は「設計の理由」を知ると面白い

トイレ奥の洗濯機もロフトの低い天井も、全部「限られた面積と法規の中で暮らしを最大化する」設計の答えです。理由が分かると、内見で見るポイントも変わってきます。間取り表記の基本は1R・1K・1DK・1LDKの違いの記事にまとめました。あなたの疑問もぜひYouTubeのコメント欄へ。次回の「コメント研究室」で取り上げるかもしれません。

畠山 晴允(はたけやま はるみつ)/アパートメントラボ合同会社 代表・宅地建物取引士

登録者14万人のYouTubeチャンネル「アパートメントラボ」を運営し、賃貸・分譲・戸建ての内見動画を制作。自身も広島でアパート2棟26世帯を経営する現役の不動産オーナー。UR都市機構などの物件PR動画も手がけ、賃貸を「借りる側」と「貸す側」の両方の視点から発信しています。運営者について >

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