同棲・二人暮らしの部屋探しガイド|家賃・間取り・審査を大家が解説

同棲・二人暮らしの部屋探しのイメージ(実際に内見取材した部屋の写真)

同棲や二人暮らしの部屋探しは、一人暮らしとはルールが少し違います。家賃の考え方、間取りの選び方、そして意外と知られていない「審査」の事情。この記事では、宅建士であり自身も賃貸物件を経営する現役大家のアパートメントラボが、YouTube(登録者14万人)で全国の物件を内見取材してきた経験と「入居者を受け入れる側」の目線から、二人の部屋探しで失敗しないポイントをまとめます。

同棲の部屋探しで最初に決める3つのこと

  1. 予算:家賃と初期費用の上限を二人で共有する(ここが曖昧なまま内見に行くのが失敗パターンの筆頭です)
  2. エリア:二人の通勤・通学時間のバランスが取れる沿線を先に決める
  3. 間取り:「一緒の空間で過ごしたい」なら1LDK、「一人の時間も欲しい」なら2DK・2LDK

二人暮らしの家賃目安と初期費用

家賃は「二人の手取り合計の25〜30%以内」が目安

一般に、無理のない家賃は二人の手取り月収合計の25〜30%以内が目安とされます。ただし大家として入居者を見てきた実感では、同棲の場合はもう一歩慎重に、「どちらか一人の収入でも払い続けられるか」まで考えておくことを強くおすすめします。万一関係が変わって一人が退去しても、残った側が家賃を払えれば住まいの選択肢が残るからです。詳しい考え方は家賃は手取りの何割が目安?をご覧ください。

初期費用は「家賃の4.5〜5ヶ月分」+家具家電代

賃貸契約の初期費用は、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などを合わせて家賃の4.5〜5ヶ月分が相場です(内訳は賃貸の初期費用の内訳と抑え方で解説しています)。二人暮らしはこれに加えて、冷蔵庫・洗濯機など二人サイズの家具家電の購入費と引越し代がかかります。何をどちらが負担するか、共有財産をどう扱うかは、契約前に話し合っておくと後々のトラブルを避けられます。

同棲におすすめの間取り比較(1LDK・2DK・2LDK)

間取り向いているカップル注意点
1LDK一緒に過ごす時間を重視。家賃を抑えたい生活リズムが違うと寝室問題が起きやすい
2DK個室が2つ欲しいが家賃は抑えたい築年数が古めの物件が中心。リノベ済みが狙い目
2LDK在宅ワークがある・長く住みたい家賃が上がる。広さの分、光熱費も増える

私たちが実際に内見取材した中では、同棲向き2LDKの賃貸アパート(広島市東区)一人暮らし〜同棲まで対応できる1LDKマンション、変わり種ではロフトで空間を分けられるワンルームなどがあります。動画で「二人で暮らす動線」をイメージしてから内見に行くのがおすすめです。間取りの基礎知識は1R・1K・1DK・1LDKの違いもどうぞ。

同棲の入居審査で見られること【大家の本音】

あまり表で語られませんが、同棲カップルの入居申込を受けた大家・管理会社側は、おおむね次の点を見ています。

  • 契約形態:一人が契約者・もう一人が同居人になる形が一般的。収入を合算したい場合は連名契約等になりますが、扱いは物件・管理会社によって異なります
  • 家賃の支払い能力:契約者単独の収入で家賃を払えるかを重視する貸主は多いです。「二人で払えばギリギリ届く」家賃設定は審査で不利になりやすい
  • そもそも「二人入居可」か:単身者向け物件では同棲不可のことが多く、無断で二人で住むと契約違反になります

大家の立場から正直に言うと、同棲の審査で不安視されるのは「別れた場合に家賃が払われなくなるリスク」です。裏を返せば、収入に対して余裕のある家賃設定で、正直に「二人で入居したい」と申告してくれる申込は、まったく問題なく歓迎されます。審査の全体像は入居審査に通らない理由と対処法で解説しています。

「二人入居可」と「ルームシェア可」は別物

物件情報の「二人入居可」は夫婦・カップルなど生計を共にする二人を想定した表記で、友人同士のルームシェアは別途「ルームシェア可」の確認が必要です。カップルなら大丈夫でも友人同士は不可、という物件は珍しくありません。申込前に必ず「どういう関係の二人か」を伝えて確認しましょう。

同棲の部屋探しスケジュール

基本は入居希望日の1〜2ヶ月前スタート。二人の予定合わせが必要な分、一人暮らしより準備に時間がかかるので、条件のすり合わせは早めに始めるのが吉です。時期による家賃・物件数の違いは部屋探しはいつから?安い時期・繁忙期と閑散期で詳しく解説しています。

よくある質問

同棲でも審査に通りますか?

「二人入居可」の物件で、収入に見合った家賃なら基本的に問題ありません。婚約中であることを伝えると印象が良くなるケースもあります。虚偽の申告(一人で住むと偽って二人で住む等)は契約違反になるので絶対に避けてください。

同棲の初期費用はいくら見ておけばいいですか?

賃貸契約の初期費用が家賃の4.5〜5ヶ月分、これに家具家電・引越し代が加わります。たとえば家賃10万円なら契約関連で45〜50万円+家財等で、トータル60〜80万円程度を見込むケースが多いでしょう。ゼロから家財を揃えるかどうかで大きく変わります。

契約者はどちらにすべきですか?

一般的には収入が安定している方を契約者にすると審査がスムーズです。ただし契約者には家賃支払いの責任が集中するため、二人の間での分担ルールも決めておきましょう。

まとめ|二人の暮らしは「動画で内見」から始めよう

同棲の部屋探しは、予算・間取り・審査の3つを押さえれば怖くありません。当サイトでは二人暮らし向きの物件も宅建士・現役大家が実際に内見取材し、動画で紹介しています。二人暮らし向き物件のレビュー一覧全国の取材物件マップからエリアを絞って、二人で動画を見ながら候補を選んでみてください。部屋探し全体の流れは初めての賃貸で損しない完全ガイドにまとめています。

畠山 晴允(はたけやま はるみつ)/アパートメントラボ合同会社 代表・宅地建物取引士

登録者14万人のYouTubeチャンネル「アパートメントラボ」を運営し、賃貸・分譲・戸建ての内見動画を制作。自身も広島で一棟アパートを経営する現役の不動産オーナー。UR都市機構などの物件PR動画も手がけ、賃貸を「借りる側」と「貸す側」の両方の視点から発信しています。運営者について >

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