部屋探しはいつから?安い時期・繁忙期と閑散期を大家が本音で解説

部屋探しの時期のイメージ(実際に内見取材した部屋の写真)

「部屋探しっていつから始めればいいの?」「引越しが安い時期はあるの?」——この2つは、YouTube(登録者14万人)で全国の賃貸物件を内見取材している私たちが、コメント欄で最もよくいただく質問です。この記事では、宅建士であり自身も一棟アパートを経営する現役大家のアパートメントラボが、「借りる側」と「貸す側」の両方の目線で、部屋探しのベストな時期とスケジュールを解説します。

結論:部屋探しは入居希望日の1〜2ヶ月前スタートが基本

賃貸の部屋探しは、入居したい日の1〜2ヶ月前に始めるのが基本です。理由はシンプルで、賃貸物件は「申込→入居審査→契約→引越し」までにおおむね2週間〜1ヶ月かかる一方、良い物件から先着順で埋まっていくからです。早すぎても「入居日が先すぎる」と断られたり、空室の家賃発生日を早めるよう求められたりするため、3ヶ月以上前から本格的に動くのはおすすめしません(情報収集や動画での下見はいくらでも早くてOKです)。

賃貸の繁忙期・閑散期カレンダー

不動産業界には、はっきりとした「混む時期」と「空く時期」があります。

時期状況特徴
1〜3月繁忙期(ピーク)進学・就職・転勤で移動が集中。物件数は最多だが競争も最激化。即決が求められる
4月中旬〜8月閑散期動きが落ち着く。物件数は減るが、じっくり選べて交渉の余地も生まれやすい
9〜10月第二の繁忙期秋の人事異動シーズン。1〜3月ほどではないが動きが活発に
11〜12月上旬閑散期(狙い目)年明けまで動く人が少ない。空室を年内に埋めたい貸主側と交渉しやすい

物件の「数」を最優先するなら1〜2月、「安さ・じっくり選ぶこと」を優先するなら閑散期、というのが大枠の考え方です。

家賃や初期費用が安くなりやすいのはいつ?【大家の本音】

ここからは、賃貸物件を「貸す側」でもある私の本音の話です。大家にとって空室は、1ヶ月続くだけで家賃1ヶ月分がまるまる消える損失です。だから閑散期に空室を抱えている大家は、「多少条件を譲ってでも、早く入居してもらった方が得」という計算が働きます。

具体的には、閑散期(特に5〜8月と11〜12月)は次のような譲歩が出やすくなります。

  • フリーレント(入居後の家賃無料期間)が付く
  • 礼金の減額・ゼロ化
  • 家賃の端数調整など、小幅な賃料交渉が通る

逆に1〜3月の繁忙期は、黙っていても申込が入るため、交渉はほぼ通りません。それどころか人気物件は内見前に申込が入って消えていきます。「交渉したい人は閑散期、選択肢の多さを取りたい人は繁忙期」と覚えてください。交渉の具体的なやり方と通る条件は家賃交渉のリアル(大家が本音で解説)で詳しく書いています。

時期別のメリット・デメリット早見表

入居時期メリットデメリット
2〜4月物件数が1年で最も多い家賃・引越し代とも高止まり。即決必須
5〜8月交渉しやすい・じっくり選べる・引越し代が安い物件数が少なめ。夏の引越しは体力勝負
9〜10月物件数がやや回復転勤需要と競合する
11〜12月交渉の狙い目・引越し代も安い年末は業者・管理会社の休業に注意

引越し費用も時期で大きく変わる

見落としがちですが、引越し業者の料金も3月下旬〜4月上旬がピークで、同じ荷物量でも閑散期の1.5倍以上になることが珍しくありません。トータルコストで考えるなら、「家賃交渉のしやすさ+引越し代の安さ」が重なる閑散期の引越しはかなり有利です。引越しが決まったら、手続きの抜け漏れは引越しチェックリスト【時期別・保存版】で確認してください。

部屋探しスケジュールの立て方(逆算式)

  1. 2ヶ月前:希望条件(家賃・エリア・間取り)を整理。適正家賃の決め方間取りの選び方を先に読んでおくと迷いません
  2. 1〜1.5ヶ月前:物件をリストアップして内見。当サイトのような内見動画で事前に絞り込むと、現地では内見チェックリストの確認に集中できます
  3. 1ヶ月前:申込・入居審査(審査に通るポイント)・契約
  4. 2週間前〜当日:引越し業者手配・ライフライン手続き

よくある質問

部屋探しは3ヶ月前からでは早すぎますか?

申込は早すぎることが多いです。賃貸は「今空いている部屋」を先着で埋める仕組みのため、入居が2ヶ月以上先だと大家側が家賃発生日の前倒しを求めるケースが一般的です。3ヶ月前は情報収集と条件整理、本格的な内見・申込は1〜2ヶ月前が目安です。

一番安く借りられる時期はいつですか?

断定はできませんが、大家目線では「空室期間が長引きそうな時期」=5〜8月と11〜12月上旬が、フリーレントや礼金減額などの譲歩が最も出やすい時期です。ただし物件数自体は減るので、こだわり条件が多い方は繁忙期の方が向くこともあります。

繁忙期に良い物件を取るコツはありますか?

「内見前の準備」で差がつきます。必要書類(身分証・収入証明など)を先に揃え、審査情報をすぐ出せる状態で内見に行くこと。そして動画や写真で候補を事前に絞り、現地では最終確認だけにすることです。繁忙期は「その場で申込書を書けるか」が勝負になります。

まとめ|時期の使い分けで部屋探しは有利になる

選択肢の多さなら繁忙期、安さと交渉なら閑散期。どちらの時期でも、事前に動画で室内を確認してから動けば失敗はぐっと減ります。当サイトでは宅建士・現役大家が実際に現地を歩いて撮影した内見動画つきで全国の物件を紹介しています。まずは全国の取材物件マップから気になるエリアをチェックし、部屋探し全体の流れは初めての賃貸で損しない完全ガイドをご覧ください。

畠山 晴允(はたけやま はるみつ)/アパートメントラボ合同会社 代表・宅地建物取引士

登録者14万人のYouTubeチャンネル「アパートメントラボ」を運営し、賃貸・分譲・戸建ての内見動画を制作。自身も広島で一棟アパートを経営する現役の不動産オーナー。UR都市機構などの物件PR動画も手がけ、賃貸を「借りる側」と「貸す側」の両方の視点から発信しています。運営者について >

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