YouTubeアパートメントラボのコミュニティで定期的に行っているアンケートを読み解く連載「アンケート研究室」。第6回のテーマは「電車を使いますか?」です。
賃貸の募集図面に必ず書いてある「駅徒歩◯分」。でも、そもそも電車に乗らない人にとって、この数字はどれくらい意味があるのでしょうか。シンプルに聞いてみました。
- アンケート実施:2026年7月(YouTubeコミュニティ投稿)
- 集計日:2026年9月8日(総投票数1,133票、コメント9件)
結論:7割が「使う」。ただし「毎日」と「年数回」が同じ「はい」に含まれている
| 選択肢 | 割合 |
|---|---|
| はい | 69% |
| いいえ | 29% |
| その他 | 2% |
7割が「使う」。ただしコメントを読むと、「毎日通勤で使う」人と「年に数回、遠出のときだけ」の人が同じ「はい」に含まれていることが分かります。電車との距離感は、住んでいる地域でまったく違うようです。そしてこの距離感が、部屋探しで見るべき条件を決めます。
コメントで見えた「電車の使い方」3タイプ
タイプ1:日常の足として使う
近所に駅があるので夫婦で繁華街に呑みに出る時は車じゃなくて電車使いまーす🚃✨
@miki.t1125 さん(アンケートのコメント欄より)
毎週末WINSに行くから!
@山PPP さん
飲みに行くとき、決まった場所に通うとき。「車では行けない用事」があると、駅の近さは一気に価値を持ちます。
タイプ2:遠出のときだけ使う
東京と大阪と広島行く時に電車(新幹線)乗ります
@チコリータ-x8o さん
名古屋に買い物行く時くらい。そこに名古屋があるから!😊
@てらちゃん-t7z さん
「そこに名古屋があるから」という名言が生まれました。日常は車、都市部に出るときだけ電車。地方ではこれが多数派かもしれません。
タイプ3:車派
昔通学で使ってた。今は車。自分専用の空間最高!
@Nemo.168 さん
電車はパーソナルスペースが狭いから苦手です😢
@朱美akemini1xe5be9x さん
私たちも「東京で満員電車に乗ると心臓がドキドキするし、周りの方が当たってないか気になっちゃう」と返信しました。「自分専用の空間」という車の価値は、電車が便利な地域に住んでいると忘れがちです。
仕組み・ルール:「駅徒歩◯分」の正しい読み方
電車を使う人も使わない人も、部屋探しで必ず目にする「駅徒歩◯分」。この数字の計算ルールを知っていますか。
1. 「80mを1分」で計算されている
不動産広告のルール(不動産の表示に関する公正競争規約)では、道路距離80mを徒歩1分として計算します。端数は切り上げです(2026年9月時点)。つまり「徒歩5分」は400m以内、「徒歩10分」は800m以内という意味になります。
2. 信号待ちや坂道は含まれない
この計算には、信号待ち、踏切、坂道、階段は一切含まれていません。「徒歩7分」と書いてあっても、大きな交差点を2つ渡り、坂を上る立地なら、実際は10分以上かかることも珍しくありません。私たちの内見動画で駅からのルートを歩いているのは、この「体感時間」を伝えるためでもあります。
3. 起点は「物件に最も近い駅の出入口」
駅の中心ではなく、物件にいちばん近い出入口からの距離です。大きな駅では、改札やホームまでさらに数分かかることがあります。2022年の規約改正で、マンションの場合は「建物の出入口」が起点になりました。エントランスから自分の部屋まで遠い大規模マンションでは、そこも足して考えてください。
駅近の家賃は「電車を使わない人」には割高
駅徒歩の数字は家賃に直結します。同じエリア・同じ広さでも、駅徒歩5分と15分では家賃が数千円から1万円以上変わることが普通です。貸主(大家)は「駅に近いほど空室が埋まりやすい」と知っているので、駅近の物件は強気の家賃設定になります。
ということは、電車を使わない3割の方にとって、駅近の家賃は「使わないサービスに払っているお金」です。私たちが経営しているアパートは駅から少し離れていますが、入居者の多くは車通勤の方で、駅の近さより敷地内駐車場が無料かどうかを気にしています。駐車場代が月5,000円〜1万円かかる駅近物件と比べると、駅から離れて駐車場込みの物件のほうが、車派にとってはトータルで安くなることが多いのです。
内見のときに「駅徒歩◯分」ばかり見て、駐車場の条件を後回しにする方が本当に多い。車派の方は、家賃と駐車場代を足した「月の住居費」で比べてください。
チェックリスト:自分のタイプ別に、部屋探しで見る条件
| タイプ | 優先して見る条件 |
|---|---|
| 毎日使う | 駅徒歩の実測、乗り換え回数、始発駅かどうか、終電の時刻 |
| たまに使う | 最寄り駅より「新幹線の駅・空港までの所要時間」、駅前の駐車場の有無 |
| 使わない | 敷地内駐車場の有無と料金、幹線道路へのアクセス、スーパーやガソリンスタンドの位置 |
自分がどのタイプかを最初に決めておくと、物件情報を見るときの優先順位がはっきりします。内見の持ち物と確認項目は内見チェックポイント完全ガイドにまとめています。
よくある質問
Q1. 「駅徒歩5分」は実際に何メートル?
不動産広告では80mを1分として計算するので、徒歩5分は道路距離400m以内です。信号待ちや坂道は含まれないため、実際の所要時間はそれより長くなることがあります。
Q2. 車通勤なら駅から遠い物件を選んだほうが得?
多くの場合、駅から離れるほど家賃が下がり、敷地内駐車場が付いている物件も増えます。家賃と駐車場代を合計した月の住居費で比べると、車派は駅から離れた物件のほうが安くなることが多いです。
Q3. 駐車場代の相場はどれくらい?
地域差が大きく、地方の郊外なら無料〜3,000円程度、都市部の駅近では月1万円を超えることもあります。募集図面の「駐車場」欄に金額が書かれているので、家賃と合わせて確認してください。
まとめ|「電車との距離感」を言葉にすると、部屋探しの条件が決まる
- 「電車を使う」は69%。ただし毎日派と遠出派が混在
- 車派の理由は「自分専用の空間」「パーソナルスペース」
- 「駅徒歩◯分」は80m=1分、信号・坂道は含まない
- 駅近の家賃は電車を使わない人には割高。車派は家賃+駐車場代で比べる
内見動画では、これからも駅からの道のりを歩いてお伝えしていきます。次回のアンケートもYouTubeのコミュニティでお知らせします。
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