YouTubeアパートメントラボのコミュニティで定期的に行っているアンケートを読み解く連載「アンケート研究室」。第7回のテーマは、夏の盛りに聞いた「夏休みはありますか?」です。
季節はずれになってしまいましたが、コメント欄で「休みの取り方」についてとても考えさせられる声が集まったので、あえて秋に記事にします。年末年始の休みを考えるタイミングでもあるので、ぜひ読んでみてください。
- アンケート実施:2026年8月上旬(YouTubeコミュニティ投稿)
- 集計日:2026年9月8日(総投票数992票、コメント23件)
結論:「夏休みがない」が56%。でも「お盆休みはある」人がその中にたくさんいる
| 選択肢 | 割合 |
|---|---|
| ある | 38% |
| ない | 56% |
| その他 | 6% |
「夏休みがない」が過半数。ただしコメントを読むと、「ない」と答えた人の中には「お盆休みはある」という人がかなり含まれていることが分かりました。「夏休み」という言葉に対する感覚のズレが、今回の結果に表れています。
「お盆休みはあるけど、夏休みではない」
9連休お盆休みがありますが、夏休みではありませんね。
@サクラ-b5s さん(アンケートのコメント欄より)
お盆休みならある(夏休みとは呼ばない)
@チコリータ-x8o さん
お盆休みですがあります
@taromomo5893 さん
学生時代の夏休みは「自分で自由に使える長い休み」でしたが、社会人の「お盆休み」は会社が決めた一斉休業。「休みはあるけど、夏休みという実感はない」という声が、56%の「ない」の中にはたくさん含まれていそうです。
「ある」派の工夫:有給を組み合わせる
盆休みに有給1日入れて9連休作っちゃった。盆正月GWSWにこうでもしないと有給余らせて晒し上げられるので…
@y_motiduki さん
会計年度内に利用すればいいので、もう夏休み取得しました!
@okayhang2825 さん
6日間あります( ゚Д゚)ノ
@sichanmarulove さん
この6日間についてはあとから「6月~11月の間で休みが取れる日があるだけで、がっつり6日間取れる訳じゃぁ、ないけどね😅」という補足も。「夏季休暇◯日」と制度上はあっても、連続で取れるかどうかは職場次第、というのが現実のようです。
「夏休みって何?」という声も
ナツヤスミ…?ナニ、ソレ…(接客業)
@無無-h9s さん
整理解雇されて、現在予期せぬ夏休み中
@ちはやふる-c1b さん
接客業や医療、物流など、世の中が休んでいるときこそ忙しい仕事もあります。私たちからは「働いてくれている人がいるから夏休みを楽しめますよね」と返信しました。みんなが同じ時期に休めるわけではない、ということを改めて感じるコメント欄でした。
仕組み・ルール:「夏休み」と「有給」の違い
コメントに出てきた「有給を余らせる」「会計年度内に使う」という話を整理しておきます(2026年9月時点)。
1. 「夏季休暇」は法律上の義務ではない
お盆休みや夏季休暇は、会社が就業規則で定める休日・休暇です。法律で「夏に何日休ませなさい」と決まっているわけではありません。そのため、会社によって「一斉休業」「好きな時期に◯日」「そもそも制度がない」とバラバラになります。
2. 年次有給休暇は法律で決まっている
一方、年次有給休暇は労働基準法で定められた権利です。入社から6か月継続して勤務し、所定労働日の8割以上出勤していれば10日が付与され、勤続年数に応じて最大20日まで増えていきます。パートやアルバイトでも、勤務日数に応じて付与されます。
3. 「年5日」は会社が取らせる義務がある
2019年から、年10日以上の有給が付与される人については、会社が年5日は必ず取得させる義務があります。コメントにあった「有給余らせて晒し上げられる」というのは、会社側がこの義務を守るために取得を促している、という背景があります。
4. 有給は2年で消える
付与された有給は、2年間使わないと時効で消滅します。「忙しくて取れない」まま放置すると、権利を失うことになるので、年度の途中で残日数を確認する習慣をつけておくと安心です。
引っ越しは「有給の使いどころ」として最強
これは賃貸メディアらしい視点ですが、私たちが経営しているアパートで入居者の方を見ていると、引っ越しの段取りが一番うまいのは「平日に有給を取って動く人」です。
土日の引っ越しは業者の料金が高く、予約も取りにくい。役所の転入届や電気・ガスの開栓立ち会いは平日しかできないことが多い。内見も、平日なら管理会社の担当者がゆっくり付き合ってくれます。金曜に有給を1日入れて金・土・日の3日間で「内見→契約→引っ越し」を回す人は、費用も手間も明らかに少なくて済んでいます。
一方で、土日だけで引っ越しをしようとして、退去の立会いに間に合わず、家賃が1か月余分にかかってしまった方も見てきました。「夏休みはない」という方こそ、有給を「引っ越しのため」に計画的に使ってみてください。時期ごとのやることは引越しチェックリストにまとめています。
チェックリスト:有給を余らせないための4項目
- 残日数を確認する:給与明細や勤怠システムに載っています。年度の折り返しで一度見る。
- 会社の休日と組み合わせる:連休の前後に1日足すだけで、移動日が楽になり混雑も避けられます。
- 「年5日」の取得義務を利用する:会社側は取らせる義務があるので、遠慮せず申請する。
- 引っ越し・役所手続きの日に充てる:平日の1日が、土日2日分以上の価値になります。
よくある質問
Q1. 夏季休暇がない会社は違法?
違法ではありません。夏季休暇は会社が任意で定める休暇で、法律上の義務はありません。一方、年次有給休暇は法律で定められた権利で、条件を満たせば必ず付与されます。
Q2. 有給は何日もらえる?
入社6か月後に10日付与され、勤続年数に応じて増え、6年6か月以降は年20日が上限です。パートやアルバイトも、週の勤務日数に応じて比例付与されます。
Q3. 有給を使い切れなかったらどうなる?
付与から2年で時効消滅します。年10日以上付与される人は、会社が年5日を取得させる義務があるので、少なくとも5日は確保されます。それ以上は自分で計画的に使う必要があります。
まとめ|「休みがある人」と「ない人」がお互いを支えている
- 「夏休みがある」は38%。「お盆休みはあるけど夏休みとは呼ばない」人が多数
- 夏季休暇は会社の制度、有給は法律で決まった権利
- 有給は年5日の取得義務があり、2年で消滅する
- 引っ越しは有給の使いどころ。平日1日で費用も手間も減る
年末年始の休みを考える前に、自分の有給の残日数を一度確認してみてください。次回のアンケートもYouTubeのコミュニティでお知らせします。
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