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10月の終わりの夜、エアコンをつけて1時間たっても、ソファに座ると首すじと足首だけがひやっとする。窓の多い角部屋だと、そんな日が早めにやってきますよね。カーテンのいちばん上の端に手をかざしてみてください。レールのすき間から、空気がすっと動いているのがわかることがあります。
この記事では、その「上」と「横」のすき間を、壁に穴を開けずにふさぐ方法をまとめました。
選び方メモ
この記事の道具は、私は使っていません。条件は2つです。賃貸の壁やレールに手を加えずに付けられること、そして窓が多い部屋でも、窓ごとに買い足せること。この条件で7点を調べ、レールごと替えるトップカバー付きのレールや、壁に貼るマグネットなど4点を外して、3点にしぼりました。
上のすき間は、フックを替えるだけでふさがる「サンライズカーテン 75mmアジャスターフック」
私がまず見るのは、新しい道具ではありません。いま付いているカーテンのフックです。
カーテンのフックには、かけ方が2通りあります。
- Bフック:カーテンの上の端が、レールより下にくるかけ方。レールが見えていて、上にすき間が残ります
- Aフック:カーテンの上の端が、レールより上にくるかけ方。カーテンがレールをおおうので、上のすき間がほとんどなくなります
「アジャスターフック」は、フックの位置を上下に動かして、AにもBにもできるフックです。売っているカーテンには、はじめから付いていることも多いんです。一度カーテンを外して、フックの根もとが動くかどうか見てみましょう。動くなら、道具は買わなくて大丈夫。位置をずらすだけです。レールが2本ある窓は、部屋側の厚いカーテンだけをAにします。レースはBのままで大丈夫です。
動かない固いフックだったら、そのときはアジャスターフックに替えます。サンライズカーテンのものは、長さ75mm・プラスチック製で、21本入りです。窓が多い部屋は、必要な本数も多くなります。カーテン1枚に付いているフックの数を数えて、窓の数ぶん足しておくと、買い足しで困りません。

サンライズカーテン カーテン用 75mmアジャスターフック 21本入り
選ぶときは、いま付いているフックの長さを定規で測ってから。長さが違うと、カーテンの上の部分にうまく差しこめないことがあります。調整できる幅は、商品ページで確認してください。
向かない部屋:レールが天井にぴったり付いていて、カーテンを上へ出す余白がない窓。カーテンの丈がもともと床すれすれで、上げると下のすき間が広がってしまう窓も、効果が薄くなります。
暖房をつけても冷えるのは、空気が「上から入って下から出る」から
窓ガラスは、冬の部屋でいちばん冷たい場所です。ガラスにふれた空気は冷えて重くなり、カーテンの裏を下へ落ちていきます。そしてカーテンの下から、床をはうように部屋へ出てきます。
落ちた分の空気は、どこかから補われます。それが、カーテンの上と横のすき間です。暖房で温めた部屋の空気が上から吸いこまれ、ガラスで冷やされ、下から出ていく。このぐるぐるが続くかぎり、エアコンの温風は窓に冷やされ続けるんです。
だから、下だけふさいでも半分です。上と横をふさいで、空気の入り口を減らしておくと、窓まわりの流れがゆるやかになります。
全室に二方向の窓がある1LDKだと、すき間の数も倍になる
たとえば広島市南区東霞町の1LDK(42.99㎡)。2023年8月に完成した3階建てのアパートの角部屋で、記事では「全室に窓が二方向あり」と紹介しています。12.3畳のLDKは南向きのバルコニーへ出る窓があり、4.8畳の洋室は北と東の二方向に窓があります。
明るくて風も通る、うれしい間取りです。ただ、冬のことだけを考えると、カーテンの数が多いぶん、上と横のすき間も窓の数だけあります。特に北の窓は冬に日が入らず、東の窓も昼を過ぎると日が当たりません。寝室に使う洋室なら、まずここから手を付けると、夜の冷えが変わりやすいと私は考えます。
この部屋の記事では、窓にシャッターが付いていると紹介しています。夜にシャッターを下ろしておくと、ガラスの外にもう1枚、空気の層ができます。これは0円でできる対策です。シャッターのない窓に住んでいる人は、次のライナーでガラス側に1枚足すと考えてください。

横のすき間には、ガラス側にもう1枚の透明シート
横のすき間は、上ほど簡単にはふさげません。カーテンの端を壁側へ折り返す「リターン」というかけ方がありますが、レールの端にフックを掛ける穴やリングがあるときだけ使える方法です。カーテンの幅にも、折り返す分の余りが要ります。
そこで私なら、すき間そのものではなく「すき間の奥」をふさぎます。ニトムズの省エネ・カーテンライナーは、窓ガラスとカーテンのあいだに吊るす透明のシートです。カーテンの横から入った空気が、冷たいガラスにじかにふれにくくなります。
- サイズ:透明Lは幅100cm×高さ225cm、透明Mは幅100cm×高さ140cm。どちらも2枚入りで、厚さは0.1mm
- 素材:シートは塩化ビニル樹脂。付いてくるSカン(S字の小さな金具)はポリプロピレン
- 付け方:Sカンで、カーテンレールに取り付けます
- 窓の目安:メーカーは、Lを掃き出し窓(床まである窓)、Mを腰高窓(腰の高さからの窓)用としています
2枚で幅200cmなので、横に広い窓でもガラスの端までおおいやすいのがいいところ。透明なので、昼の明るさもあまり変わりません。

ニトムズ 省エネ カーテンライナー 透明L(掃き出し窓向け)

ニトムズ 省エネ カーテンライナー 透明M(腰高窓向け)
レールが2本ある窓なら、窓側のレール(ふだんレースを掛けている方)に付けます。ランナー(レールの中を走る小さな車)が足りないときは、レースのフックと同じランナーにSカンを一緒に掛ける形になります。
向かない人:窓を毎日のように開け閉めする人。シートを毎回よける手間がかかります。結露がたくさん出る窓では、シートの下に水がたまりやすいので、朝にさっと拭く時間がとれる人に向いています。
まん中の合わせ目が開くなら、マグネットピン
両開きのカーテンだと、左右が重なるまん中にも細いすき間が開きがちです。上と横をふさいでも、ここが開いていると、冷えた空気の出口が残ります。
prendre のカーテンマグネットは、左右のカーテンの重なる所にピンを刺し、磁石でくっつけるタイプで、2セット入りです。壁にもレールにも何も付けないので、賃貸でも気がらくです。磁石の強さやピンの長さは、商品ページで確かめてから選んでください。

prendre カーテン 隙間防止 マグネットピン 2セット
向かない人:片開きのカーテンを使っている人。合わせ目がないので、出番がありません。薄いレースだけに使うと、ピンの穴が目立つこともあります。
3つをどの窓に使う?
| 道具 | ふさぐ場所 | 壁・レールへの手入れ | まず使いたい窓 |
|---|---|---|---|
| アジャスターフック | カーテンの上 | なし(フックの付け替えだけ) | レールが見えている、すべての窓 |
| 省エネ・カーテンライナー | 横とガラス全体 | なし(レールにSカンで吊るす) | 北・東向きの窓、寝室の窓 |
| カーテンマグネット | まん中の合わせ目 | なし(カーテンに刺すだけ) | 両開きで、閉めても合わせ目が開く窓 |
窓が多い部屋で、ぜんぶを一度にそろえる必要はありません。私なら、フックの付け替えを全部の窓で先にすませます。そのうえで、いちばん寒い部屋の窓にだけライナーを足し、冬の間に様子を見ます。
今回は外したもの
- トップカバー付きのカーテンレール・カーテンボックス:上のすき間はいちばんきれいにふさがります。でも、レールを替えたりネジで留めたりする工事が要るので、賃貸では外しました
- 壁に貼るマグネットや面ファスナー:カーテンの端を壁にくっつける方法です。はがすときに壁紙がいっしょにめくれるおそれがあるので、外しました
- 窓枠の内側に付ける突っ張りレール:窓枠に奥行きがないと付けられません。物件の記事からは窓枠の奥行きがわからないので、今回は外しています
- カーテンの下に足す冷気よけのカーテン:下のすき間向けの道具です。窓が大きい部屋の冬の寒さ対策で別にまとめています
退去のときに困らないために
3つとも、壁やレールに穴も粘着も使いません。外せば、付ける前のままに戻せます。
気をつけたいのは、道具そのものより「結露」です。ライナーを付けると、ガラスとシートのあいだに水がたまることがあります。そのままにして窓枠やカーテンの裾にカビが広がると、話が変わってきます。国交省の原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(退去のとき、部屋をどこまで元に戻すかの目安)では、結露を放っておいて広がったカビやシミは、借りる人の負担になりうるとされています。
朝に窓とシートの下をひと拭きする。それだけで、この心配はかなり減ります。どこまでが自分の負担になるかは契約によって違うので、迷ったら管理会社か貸主に聞いておくと安心です。結露とカビの基本は賃貸の結露とカビの記事に、カーテンの裾の黒ずみはカーテンの裾のカビを防ぐ記事にまとめています。
これから部屋を探す人は、内見のときにカーテンレールの位置と、窓の数・向きを見ておくと、冬の準備が立てやすくなります。内見のチェックリストもあわせてどうぞ。
