結論:目安は2〜7日。10日を過ぎたら、こちらから聞いて構いません
賃貸の入居審査にかかる日数は、最短で即日、一般的には2〜7日程度です。ただしこれは会社によって幅のある目安で、決まった期限があるわけではありません。土日・祝日をまたぐと、その分だけ後ろにずれます。
所有するアパートで申込みを受ける感覚では、営業日で数えて1週間、暦日で10日を過ぎても何の連絡もない状態は、こちらから確認していい段階です。催促したことで印象が悪くなって落ちる、ということはまずありません。むしろ止まっているのは、書類か連絡のどこかで話が詰まっているサインです。
この記事では、審査が何段階に分かれていて、どこで止まりやすいのか、待っている間に何をしていいのかを書きます。審査で何を見られているか・落ちる理由そのものは賃貸の入居審査に通らない理由とは?年収の目安・審査の流れ・落ちたときの対処法にまとめてあります。
前提の整理:審査は1回ではなく、3つの関門を順に通ります
「審査中です」と言われている間、実際には別々の相手が順番に動いています。ここを分けて考えると、どこで止まっているのかが見えます。
| 段階 | 誰が動くか | 日数の目安 | 借りる側にできること |
|---|---|---|---|
| 1. 申込内容の整理 | 仲介会社 | 当日〜翌営業日 | 申込書の空欄・書類の不足をその場でなくす |
| 2. 保証会社の審査 | 家賃債務保証会社 | 即日〜3営業日程度 | 本人・勤務先・緊急連絡先が電話に出られる状態にしておく |
| 3. 貸主(大家)・管理会社の承諾 | 貸主、管理会社 | 1〜数営業日 | 待つ。質問が来たら即日返す |
保証会社の審査は、申込書の内容や在籍確認だけで進むところもあれば、信販系のように指定信用情報機関の情報を照会するところもあります。どの会社が使われるかは物件ごとに決まっていて、借りる側では選べません。会社ごとの違いは賃貸保証会社とは?保証料の相場・審査・大家が必須にする理由を解説にまとめています。
なお、自分の信用情報がどうなっているかは、CIC・JICCといった指定信用情報機関に本人開示を請求すれば確認できます。ただし、保証会社がどの情報をどう評価したかは開示されません。「照会されることがある」以上の断定はできない、という前提で読んでください。
遅くなる原因は、たいていこの5つです
- 本人か緊急連絡先が電話に出ない。いちばん多い理由です。知らない番号を取らない人は珍しくありません。申込み後しばらくは自分が電話に出られるようにし、緊急連絡先に指定した人にも「電話が来ます」と伝えておいてください
- 書類が足りない、または読めない。収入を示す書類、身分証、内定通知書など。撮影した画像が不鮮明で差し戻しになることもあります
- 申込書の記載に食い違いがある。勤務先名、勤続年数、年収。書類と違うと、確認のやり直しが発生します
- 貸主の都合がつかない。承諾の判断が個人の貸主に回る物件では、本人が出張中・入院中といった事情でそのまま数日止まります
- 繁忙期で件数が多い。1〜3月は申込みが集中し、どの段階も順番待ちになります。時期による混み方は部屋探しはいつから?安い時期・繁忙期と閑散期を参照してください
逆に言えば、1と2と3は申込みの時点でほぼ潰せます。審査を早く終わらせるいちばん確実な方法は、書類を全部そろえて出し、電話に出られる状態を作っておくことです。
貸主に話が回ってくるのは、いちばん最後です
借りる側からは「貸主が渋っているのでは」と見えることがありますが、実際には貸主のところに話が来るのは最後の最後です。保証会社の審査が通ってから、管理会社がまとめた内容が届きます。つまり、連絡が来ない期間の大半は、まだ貸主の手元に届いてすらいません。
そして貸主に回ってきた時点で、判断そのものはそれほど時間がかかりません。保証会社が通しているなら、支払いの部分はすでに一段クリアしているからです。貸主が時間を使うのは、たいてい次のような場合です。
- 申込みの人数・使い方が募集条件と違う(同居人が増える、事務所として使う、楽器を弾くなど)
- 入居希望日と、空室になる日・工事が終わる日が噛み合っていない
- 同じ部屋に申込みが複数入っていて、条件を並べて比べている
だから、催促するときの相手は貸主ではなく仲介会社です。聞き方は「どうなっていますか」より、「いまどの段階ですか。保証会社の結果は出ていますか」のほうが早く動きます。段階を名指しで聞かれると、担当者も確認せざるをえないからです。私の側に「大家さんの返事待ちです」と言われているのに何も届いていない、というすれ違いも、これで表に出ます。
判断の分かれ目:待つか、ほかを申し込むか
結果が出ないまま別の物件に申し込む、いわゆる二重申込みは、不可能ではありませんが勧めません。同じ仲介会社・同じ保証会社に両方の申込みが届けば分かりますし、先に通ったほうを断ることになれば、その担当者との関係は確実に悪くなります。
| 待ったほうがいい場合 | 動き出していい場合 | |
|---|---|---|
| 状況 | 止まっている理由がはっきりしている(書類待ち、貸主が不在など) | 段階を聞いても答えが返らない。2週間近く動きがない |
| 入居日 | まだ余裕がある | 入居希望日が迫っていて、落ちたら間に合わない |
| やること | 不足書類を先に出し、期限を一緒に決める | 先に申込みを撤回してから次へ進む。並行で進めない |
撤回するときに気になるのが、申込時に預けたお金です。宅地建物取引業法は、申込みの撤回に際して既に受領した預り金の返還を拒むことを、宅建業者の禁止行為としています(同法47条の2第3項、同法施行規則16条の11第2号。2026年9月21日にe-Gov法令検索で条文を確認)。名目が「預り金」「申込金」であれば、撤回時に返ってくるのが原則です。契約が成立したあとの手付・初期費用とは扱いが違うので、預けるときに名目と返還の条件を書面で確認しておいてください。
よくある質問
審査結果の連絡が来ません。いつ、誰に聞けばいいですか
聞く相手は、申込書を出した仲介会社の担当者です。営業日で数えて1週間を過ぎたら連絡して構いません。そのとき「保証会社の審査は終わっていますか」「貸主の確認待ちですか」と段階を指定して聞くと、進んでいるのか止まっているのかがはっきりします。メールなど文字で残る方法だと、あとで経緯をたどれます。
審査が長いのは、落ちる前触れですか
そうとは限りません。書類の不足や在籍確認がつかないといった手続き上の理由で止まっていることのほうが多いです。ただ、複数の申込みが入っていて比べられている、条件の調整に時間がかかっている、という場合もあります。長引いている理由を担当者に聞けば、どちらなのかはおおよそ分かります。
在籍確認の電話は必ずありますか
保証会社や物件によります。本人への確認だけで済むこともあれば、勤務先や緊急連絡先にもかかることもあります。電話に出られないと、そこで止まります。勤務先に取り次ぎのルールがある場合や、日中に出られない事情がある場合は、申込みの時点で担当者に伝えておいてください。
審査に通ったあと、契約までどれくらいかかりますか
ここも会社差がありますが、重要事項説明、契約書の取り交わし、初期費用の入金、鍵の引き渡しと段取りが続きます。入居日から逆算して、どの日までに何を払うのかを最初に確認してください。入金が遅れると鍵の引き渡しがずれます。全体の段取りははじめての部屋探し 完全ガイドにまとめています。
まとめ
- 目安は最短即日〜2〜7日程度。会社差が大きく、決まった期限はない。土日・祝日と繁忙期は後ろにずれる
- 審査は「仲介会社の整理 → 保証会社 → 貸主・管理会社」の3段階。止まっている段階を名指しで聞くのがいちばん早い
- 遅れる原因の多くは、電話がつながらないことと書類の不足。申込みの時点で潰せる
- 貸主に話が回るのは最後。催促の相手は仲介会社
- 二重申込みは勧めない。動くなら先に撤回する。撤回に際して預り金の返還を拒むことは宅建業者の禁止行為
ここに書いた日数は、あくまで実務上の目安です。審査の基準も所要日数も保証会社・管理会社・貸主ごとに違うので、自分の申込みがいまどうなっているかは、申込先の仲介会社・管理会社に確認してください。